エンタメ催眠術におけるダブルバインドの妙技
エンタメ催眠術で使えるダブルバインドの技法は、ショーや動画で観客に「選択肢を与えながらもどちらを選んでも術者の意図した状態に導く」ために活用できます。催眠術のショーでは、被験者や観客を驚かせたり、笑わせたりする場面を作りやすいので、エンタメ向けのダブルバインドを工夫して使うことで、楽しさを引き出すことができます。
ここでは、エンタメで使える具体的なダブルバインドの例をいくつか紹介します。
1. 手がくっつくか、動かないか
「今からあなたの手がくっついてしまうかもしれません、あるいはまったく動かなくなるかもしれません。どちらにしても、気づいた時にはもう手が完全にコントロールできなくなっています。」
- 狙い: 手が動かないことへのリアクションを楽しませる。
2. 笑うか、微笑むか
「あなたはこれから何を言っても笑いが止まらなくなるかもしれません。もし止めようとしても、代わりに微笑みが止まらなくなるでしょう。」
- 狙い: 被験者が笑いを抑えようとする面白さを観客に見せる。
3. 目が開かないか、重くなるか
「目を開けようとすればするほど、どんどん重くなっていきます。開けるのを諦めたとしても、まぶたが勝手に閉じてしまうでしょう。」
- 狙い: 観客が目を開けられないことに驚きつつ笑う展開を作る。
4. 椅子にくっつくか、立てないか
「あなたの体が椅子にぴったりとくっついてしまうか、立とうとすると足が重くて動けなくなってしまいます。どちらを選んでも、動くことができないのです。」
- 狙い: 被験者が立とうと奮闘するコミカルな瞬間を引き出す。
5. 腕が軽くなるか、重くなるか
「片腕が軽くて空中に浮き始めるか、逆にもう片方の腕がどんどん重くなって動かせなくなるかもしれません。どちらにしても、腕の感覚が自分の思い通りにならなくなります。」
- 狙い: 被験者のコミカルな反応を引き出し、観客を笑わせる。
6. 笑顔になるか、真剣な顔をし続けるか
「あなたはこれから笑顔を作らなければならないか、逆に一切笑わずに真剣な顔をし続けるかもしれません。でも、どちらを選んでもとてもおかしな気分になるでしょう。」
- 狙い: 真剣にしていようとする姿が逆に滑稽に見えることで笑いを誘う。
7. 動くか、固まるか
「これから体が急に動き出すか、完全に固まって動けなくなるかもしれません。どちらにしても、あなたは自分の動きを完全にコントロールできなくなります。」
- 狙い: 動きのコントロールを失った被験者の反応で笑いを取る。
8. 声が出なくなるか、出ても小さくなるか
「声を出そうとすればするほど、どんどん声が小さくなってしまうか、逆に声がまったく出なくなってしまいます。どちらを選んでも、話すのが難しくなります。」
- 狙い: 声が出ない焦りや戸惑いを楽しませる。
9. 自分の名前が言えないか、別の名前が出てくるか
「これからあなたの名前を思い出せなくなるか、口を開けばまったく別の名前が出てきてしまうかもしれません。どちらにしても、名前を言うことができなくなります。」
- 狙い: 自分の名前が言えない戸惑いが、観客の笑いを引き出す。
10. 眠るか、ウトウトするか
「今からあなたは深い眠りに落ちてしまうか、ウトウトして意識がぼんやりしてしまうかもしれません。どちらを選んでも、すぐにリラックスした状態になります。」
- 狙い: 眠そうな姿が可笑しく、さらに観客を惹きつける。
エンタメ催眠術のダブルバインドのポイント
エンタメ催眠でのダブルバインドは、被験者に選択肢を与えつつ、どちらを選んでも面白い結果になるように設計されています。笑いを誘う場面を作ることを意識しながら、観客に「次に何が起こるか?」というワクワク感を提供するのが狙いです。
このようなダブルバインドをうまく使うことで、ショーや動画でのエンターテイメント性を高め、視聴者や観客を楽しませることができるでしょう。
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