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催眠とトランスと変性意識の違い

催眠とトランス、変性意識の違いとは?

催眠、トランス、変性意識は、似たような場面で使われる言葉ですが、それぞれ意味が異なります。
明確に整理することで、催眠現象への理解が深まります。
以下に、それぞれの違いを説明します。
 

催眠とは

催眠とは、意図的に誘導された集中状態であり、暗示に対して反応しやすくなる意識のモードです。
心理学や臨床の分野では、言葉による誘導や環境設定によって「選択的注意」「受動的集中」「暗示の受容性の上昇」が起こっている状態を指します。
外見上は目を閉じてリラックスしている場合もあれば、目を開けたままでも催眠状態に入ることがあります。
つまり催眠は「技術によってつくられる状態」であり、定義がはっきりしています。
 

トランスとは

トランスとは、意識が内側に深く向かい、現実世界の刺激から注意が離れた状態のことを広く指します。
催眠の一部として起こる場合もありますが、トランスそのものは特定の方法に限らず、誰にでも自然に起こる現象です。
たとえば、車を運転していて目的地に着いたことを覚えていないとき、映画や音楽に没頭して時間を忘れたときも、軽いトランス状態に入っています。
つまりトランスは「日常的にも起こる変性意識の一種」であり、催眠より広い概念です。
 

変性意識とは

変性意識とは、通常の覚醒状態とは異なる意識の状態全般を指します。
瞑想、睡眠、夢、トランス、催眠、薬物による意識の変化など、あらゆる「通常と異なる」意識の状態を含みます。
科学や医学の分野では、脳波の変化や自己認識の変容が見られる状態として研究されており、その中のひとつに催眠やトランスが含まれます。
つまり変性意識は「最も広い上位概念」であり、催眠もトランスもその中のひとつの形です。
 

違いのまとめ

変性意識は広い概念で、すべての非日常的な意識状態を含みます。
トランスは変性意識の中でも、集中や没入によって現実から注意が離れた状態です。
催眠はトランスを含みつつも、言葉や誘導を用いた「目的を持った心理的状態」として、より限定的に定義されます。
 
図式化すると以下のようになります。
変性意識
 └─ トランス
   └─ 催眠
 
催眠は技術によって起こす状態
トランスは自然にも起こる集中状態
変性意識はそれらを含む全体的な意識の枠組み
 
このように分類することで、催眠の立ち位置がより明確に見えてきます。
催眠術を扱う上でも、この違いを知っておくことはとても重要です。