催眠術にかかりやすい人特徴|世界一詳しい行動や性格分析
■ 催眠術にかかりやすいかを知る『たった2つの質問』による催眠傾向4タイプ分類
【質問1】「最近、ぼーっとしてた時間ってありますか?」
→ はい/いいえ
【質問2】「最近、理由はよくわからないけど “なんとなく” 行動したことってありますか?」
→ はい/いいえ
■ 分類表
なんとなく行動した |
なんとなく行動しない |
|
ボーッとした時間がある | 没入型【漂】 |
納得型【浸】 【静かな観察者タイプ】 |
ボーッとした時間がない | 感覚希求型【揺】 |
抵抗型(慎重派)【構】 【構えた頭脳タイプ】 |
■ 各タイプの特徴と対応方針
タイプA:没入型(ぼーっとする × なんとなく行動する) 自然トランスが起きており、想像・感覚誘導に非常に強い
音、光、温度などのイメージ誘導で一気に沈む
スクリプトは感覚・比喩・ストーリー重視でOK
タイプB:納得型(ぼーっとする × なんとなく行動はしない) トランス体質はあるが、構造や説明を求める
理由や段階を提示することで、安心して沈む
スクリプトは因果構文・カウント型が有効
タイプC:感覚希求型(ぼーっとしない × なんとなく行動する) 普段は理性的だが、“感じたい”欲求がある
トランス体験に強い興味と期待を持っている
スクリプトはギャップの演出・快感系に強く反応
タイプD:抵抗型(ぼーっとしない × なんとなく行動はしない) 頭が常に動いており、構造化されないと不安
変性を怖がる傾向があるが、一度納得すると深い
スクリプトは丁寧な導入・ロジック・選択型誘導が必須
■ 2つの質問による催眠傾向4タイプと命名(体験質問に基づく分類)
【漂】『夢歩きタイプ』(ぼーっとする × なんとなく行動する)
ふと意識がどこかへ飛び、気づけば何かを始めていた──そんなことが自然に起こる人。このタイプは、感覚と思考の境目がゆるく、無意識にアクセスしやすい体質です。音、光、肌ざわりなどの五感イメージを使ったスクリプトで、すっと深く沈んでいきます。ときに催眠術すら“感じる前にもうかかっていた”というレベルまで入ります。
【浸】『静かな観察者タイプ』(ぼーっとする × なんとなく行動はしない)
意識がふっと抜けることはあるが、行動には意味や理由を持ちたいタイプ。「なぜ今こうなっているか」「どうして次の変化が起きるのか」という構造に安心を感じます。導入は静かに、そして論理的に。段階的で因果のあるスクリプトに強く反応します。沈黙の中にも“理解”があると、深く落ちていきます。
【揺】『触れてみたいタイプ』(ぼーっとしない × なんとなく行動する)
普段は頭で動いているけど、時々“なんとなく”が勝つ人。その「理由はないけど気になる」「よくわからないけどやってみたい」という衝動がトランスの入り口。快感・驚き・非日常の演出がきっかけになることが多く、スクリプトは意外性と感覚の変化を織り交ぜると効果的です。
【構】『構えた頭脳タイプ』(ぼーっとしない × なんとなく行動はしない)
常に頭が働いていて、すべてに理由と目的を求める人。変化に対して慎重で、意識を手放すことにやや抵抗がある傾向があります。ただし、一度納得すれば非常に安定した深さでトランスを維持できます。導入は丁寧に、説明と選択肢を組み込んだ構成が最も効果的です。
4タイプ(【漂】【浸】【揺】【構】)有効な催眠誘導法
それぞれに最適なスクリプトのタイプ・構成要素・誘導技法の特徴を整理しました。
■【漂】(夢歩きタイプ)に向いているスクリプトタイプ:比喩・イメージ誘導系静的感覚誘導(空気・浮遊・音・光)
呼吸・リズム同調誘導
構成要素:地に足をつけず「ふわふわ」「ゆっくり流れる」ような感覚
思考に触れず、感覚だけで進む構成
セリフの繰り返しや波のようなトーン変化が有効
誘導技法:声の抑揚と間を利用して「時を忘れさせる」空気を演出
呼吸、雲、水、風、夢などの自然系モチーフが有効
主体性を求めず「そのまま感じていてください」で導く
■【浸】(静かな観察者タイプ)に向いているスクリプトタイプ:段階型誘導(ステップで落とす)
因果構文(◯だから◯になる)
構造説明型スクリプト
構成要素:安心できる論理展開、静かなテンポ
カウントや段階によって「進んでいる感覚」を作る
一文一文がしっかり意味を持つ構成が好ましい
誘導技法:「いま◯◯が起きている」「だから次は◯◯になる」などの構文で納得を促す
声のトーンは落ち着いていて、抑揚は控えめ
「ここまでで十分進んできました」と途中確認が効果的
■【揺】(触れてみたいタイプ)に向いているスクリプトタイプ:変化誘導型
感覚遊び型スクリプト(左右差、冷暖差など)
ギャップ演出型(緊張 → 解放)
構成要素:普段との違いを実感させる要素(重さ、軽さ、浮き沈み)
「ふとした瞬間に変わる」構造
強めの誘導ワードも好反応を示す
誘導技法:指先や視線など一点への集中後、感覚をズラす
「思ったより深い」「気づけば変わっていた」誘導が効く
遊び心や挑発的な表現(例:「知らないまま落ちていた」)も響く
■【構】(構えた頭脳タイプ)に向いているスクリプトタイプ:選択型誘導(選ばせるスタイル)
論理+感覚ブリッジ型スクリプト
安心保証型(何も起きなくてもいい)構成
構成要素:「〜してもいい」「〜しなくてもいい」などの許可構文
初期段階では問いかけを多く、納得を重視
感覚への移行は慎重に、論理から始めて徐々にシフト
誘導技法:押しつけを避け、「あなたのペースで」がキーワード
選択肢や自由度を感じさせることで構えがゆるむ
誘導中に何度か「まだ完全に入らなくて大丈夫」と言う
催眠タイプ別 性格診断
感覚で世界を受け取り、意識が“外”ではなく“内”に向いている人。
すでに日常の中で軽いトランス状態を経験しており、催眠という言葉が付かなくても“入ってしまう”ことが多い体質です。
想像・音・光・言葉の雰囲気など、非論理的な要素に自然と引き込まれる傾向があります。
🧠 性格傾向(例)
- 物事を「感じる」ことで判断する
- 空気の変化や人の感情に敏感
- 抽象的な話やイメージ・物語に惹かれる
- 日常でも“どこか意識が飛ぶ瞬間”がある
- 目線が合っているようで、実は内面に沈んでいる
🔍 診断で現れる特徴
質問例 | YES傾向 |
---|---|
音楽を聴いていると別世界に入ったように感じる | よくある |
空想や夢の続きを考えたくなることがある | 好き |
説明されなくても雰囲気で察することがある | 感覚的に分かる |
言葉よりも“言い方”や“間”に心が動く | とても影響される |
🎯 向いている誘導スタイル
- 比喩を多用する物語型スクリプト(例:「ゆっくり漂う雲のように…」)
- 音・声・光など感覚要素のトリガー型誘導
- ストーリーテリングやファンタジー的な世界観
- 「考えなくていい」ことを強調するスタイル
🌌 スクリプト中の反応例
- 目が早めに閉じる
- 反応は少ないが、深く入っている
- 声やリズムで表情が変わる(無意識反応)
- 覚醒後に「なんかすごかったけど覚えてない…」と言うことも
✨ まとめ
夢歩きタイプは、催眠に「入りたい」と思わなくても自然に入ってしまうほど、感覚と無意識の境界がゆるやかな人です。
誘導者は**“構造”より“雰囲気”で包み込むようなアプローチ**が効果的です。
一見穏やかで無反応にも見えるが、内側では理論と理解を求めて常に考えているタイプ。
「何が起きているか」「次は何が来るか」といった構造や段階を把握することで安心し、トランスに入っていく。
🧠 性格傾向(例)
- 筋道の通った説明に安心する
- 感情よりも論理で理解したい
- 表情に出にくいが、内面ではよく考えている
- 短時間で沈むより、じっくり落ちていくのが得意
- なんとなくでは動かず、理由を探したくなる
📋 診断で現れる特徴
質問例 | YES傾向 |
---|---|
理由や根拠がないと不安になる | よくある |
頭の中で“なぜそうなるか”を常に考えている | 当たり前の感覚 |
直感より、確かさを求める傾向がある | はい |
静かに考える時間が好き | とても落ち着く |
🎯 向いている誘導スタイル
- 段階的な変化を明確に伝える(「5段階で沈んでいきます」など)
- カウントダウンやロジックを使った構成
- 「これは正常な反応です」といった安心ワード
- 無理に沈めず、“理解と共に深まる”スタイル
💬 スクリプト中の反応例
- 体の動きは少なく、変化も穏やか
- 目を閉じるのに時間がかかるが、閉じたら長く入る
- 覚醒後「面白い体験でした」と冷静な感想を述べる
普段は理性が強く働いているが、内面には「もっと感じたい」「未知を味わいたい」という強い好奇心があるタイプ。
一見クールだが、快感やギャップにとても反応しやすい。
🧠 性格傾向(例)
- 頭では理解していても、感じたい欲求がある
- 非日常や不思議な現象に興味がある
- 快感・刺激を求める部分がある
- 日常は理性派だが、無意識では感覚型
📋 診断で現れる特徴
質問例 | YES傾向 |
---|---|
普段と違う自分に触れてみたいと思うことがある | よくある |
快感や刺激に興味がある | かなりある |
驚きやギャップを楽しむことが好き | はい |
見た目は冷静でも、内面は感覚に傾いている | 自覚あり |
🎯 向いている誘導スタイル
- 驚き・違和感・ギャップを活かすスクリプト
- 「感じてみてください」から入る感覚重視型
- 意図しない現象(手が勝手に動くなど)の演出
- 「思ったより深く入った」を体験させる構成
💬 スクリプト中の反応例
- 突然表情が変わる・笑う・驚く
- 変化に驚きながらも楽しんでいる
- 終了後に「思ってたより効いた」と言うことが多い
変性意識への防衛反応があり、すぐには信じず、構えてしまうタイプ。
だが、論理的納得と信頼が得られると、非常に深く長くトランスに入れる。
沈み始めれば安定度は高く、持続力にも優れる。
🧠 性格傾向(例)
- 見透かされるのが苦手
- 支配されるより、自分で判断したい
- 騙されまいとする意識が強い
- でも、興味はあるし、ちゃんと試したい
📋 診断で現れる特徴
質問例 | YES傾向 |
---|---|
「自分がコントロールされる」ことに警戒心がある | はい |
納得しないと、素直に反応できない | よくある |
「信頼できるかどうか」が判断材料になる | 非常に重要 |
でも、興味はあるし試したいと思っている | かなりある |
🎯 向いている誘導スタイル
- 段階的な選択型誘導(「〜してもいい/しなくてもいい」)
- 論理的に説明された構成
- ゆっくり進む導入+納得型の変化スクリプト
- 押さない、詰めない、委ねさせる構成
💬 スクリプト中の反応例
- 最初は反応が鈍い、目が泳ぐ
- 「まだ何も感じません」と言いながら少しずつ沈む
- 終了後に「最初は疑ってたけど…すごかった」と変化を語る
💤 夢に基づく催眠タイプ分類(8タイプ)
夢の見方・記憶・傾向を基にした催眠タイプの8分類は、被験者の無意識のアクセスパターンや想像傾向を判断する上で非常に有効です。
以下は、「夢を見るかどうか」「どんな夢を見るか」「記憶の仕方」などから催眠との親和性をタイプ分けした例です。
①【没入夢型】(The Dream Immerser)
-
毎晩のように夢を見る
-
色彩・音・感情など、リアルな夢を鮮明に覚えている
-
現実と夢の境界があいまいになることもある
-
→ 没入型トランス、視覚・聴覚イメージに強く反応
🌀 向いている誘導:ストーリー系・情景描写型・比喩トランス
②【構造夢型】(The Structured Dreamer)
-
夢の中でも「筋道」「物語性」がはっきりしている
-
自分が動かしている感覚がある(夢を操っている)
-
ロジカルな自己誘導にも反応しやすい
-
→ 自己催眠やステップ式誘導と相性が良い
🧩 向いている誘導:カウント式、論理誘導、段階的変化
③【メタ夢型】(The Meta Observer)
-
夢の中で「これは夢だ」と気づくことがある(明晰夢傾向)
-
観察者視点の夢が多く、客観的
-
意識の層がはっきりしていて、切り替えが上手
-
→ 多層トランス・解除暗示・現象催眠向き
🔍 向いている誘導:第三者視点の誘導、俯瞰型ストーリー
④【断片夢型】(The Fragmented Receiver)
-
夢を見るが、覚えていないことが多い
-
思い出そうとすれば「一部だけ浮かぶ」
-
トランス中にも「意識はあるけど、記憶が曖昧」になりやすい
-
→ 受動型トランスに入りやすいが自覚は薄め
🫧 向いている誘導:感覚沈静・繰り返し誘導・フレーズ型暗示
⑤【一撃夢型】(The Sudden Dreamer)
-
滅多に夢を見ないが、見ると印象が非常に強い
-
夢の内容が感情や決断に影響することがある
-
トランス中も「変化の瞬間」がハッキリ起きる
-
→ 深く落ちるタイミングを逃さないことがカギ
⚡ 向いている誘導:ドロップ型暗示、深部スイッチ誘導
⑥【生理夢型】(The Somatic Dreamer)
-
疲れ・体調・飲酒などで夢の内容が変わる
-
夢と身体感覚が強くリンクしている
-
催眠中も体の反応が早く、重さ・温度などに敏感
-
→ 身体誘導・筋反応型催眠と非常に相性が良い
🌀 向いている誘導:身体スキャン誘導、重力暗示
⑦【無夢型】(The Non-Dreamer)
-
夢を見ない or 全く覚えていない
-
無意識との繋がりが薄いように思えるが、実は深いトランスを維持しやすい
-
現象反応は出にくいが、暗示の持続力が高い傾向
-
→ 長時間型・静的催眠向け
🌑 向いている誘導:静音カウント、背景音・沈黙トリガー
⑧【反転夢型】(The Inverse Dreamer)
-
現実と夢が真逆になる(夢では自由だが現実は抑制的、など)
-
夢にこそ「本当の自分」が出てくると感じている
-
催眠中も「現実では見せない」感情や行動が出やすい
-
→ 心理変容・感情開放・自己発見型催眠向き
🎭 向いている誘導:感情誘導、チャイルド・ペルソナ暗示
🎯 活用方法
この分類は:
-
事前ヒアリングで「最近どんな夢を見た?」と聞くだけで傾向をつかめる
-
「どのスクリプトを選ぶか」「どんなトランスが合うか」の指標になる
-
初心者の“自己理解”やワクワク感にもつながる
【催眠タイプ診断チャート(初心者向け/YES-NO形式/16タイプ分岐)】
以下の質問に、YES または NO で順番に答えてください。
あなたの回答によって、最後に 16 種類の催眠タイプのいずれかにたどり着きます。
初めて催眠を体験する方でも、自分の傾向を楽しく知ることができる簡易診断です。
Q1. 最近、気づいたら "ぼーっと" していたことがありますか?(例:信号待ちや電車での移動中など)→ YES:Q2 へ進む→ NO :Q3 へ進む
Q2. 誰かの声や音に集中していると、体の感覚が変わるように感じますか?(例:声を聞いていると身体が沈む・浮くような感覚)→ YES:Q4 へ進む→ NO :Q5 へ進む
Q3. 空想やイメージを思い浮かべるのは得意ですか?(例:景色や場面を頭の中で描ける)→ YES:Q6 へ進む→ NO :Q7 へ進む
Q4. 自分の感覚よりも、相手に任せて流れに乗るほうが好きですか?(例:人の指示や誘導に安心できる)→ YES:タイプA(漂流型)→ NO :タイプB(浮沈型)
Q5. 深く入るには "意味や理由" があると安心しますか?(例:「なぜこうなるか」を理解してから落ち着ける)→ YES:タイプC(観察型)→ NO :タイプD(沈降型)
Q6. "なんとなく" の直感で動くことがよくありますか?(例:説明できないけど、ピンときて選ぶことがある)→ YES:Q8 へ進む→ NO :タイプG(感覚遮断型)
Q7. 身体よりも頭を使って考える方が落ち着きますか?(例:感じるよりも、考える方が得意)→ YES:タイプH(論理防衛型)→ NO :タイプF(反応未満型)
Q8. 誰かに導かれるより、自分のタイミングで変化したいタイプですか?(例:誘導よりも自分のペースを大事にしたい)→ YES:タイプE(自己転換型)→ NO :タイプI(感覚従順型)
【16タイプ一覧(初心者向け解説付き)】
タイプA:漂流型(感覚反応/受動)→ 声や空気の変化に敏感で、自然に深く入っていくタイプ
タイプB:浮沈型(感覚反応/主体)→ 感じる力は強いが、自分のペースで沈むことを好むタイプ
タイプC:観察型(論理反応/受動)→ 安心のために理由を求める。理解が深まりとともに落ちていく
タイプD:沈降型(論理反応/主体)→ 自分で理解しながら、納得とともにトランスに入るタイプ
タイプE:自己転換型(想像反応/主体)→ 想像力が強く、自分の世界に入る力を自覚しているタイプ→ ★自己催眠に最も向いています
タイプF:反応未満型(低感受性/感覚優位)→ 感じる力はあるが、まだ反応が自覚に上がりにくいタイプ
タイプG:感覚遮断型(思考強め/想像特化)→ 思考が先行しがちだが、想像の世界では深く入れるタイプ→ ★自己催眠との相性も高い傾向があります
タイプH:論理防衛型(構造重視/防御型)→ 変化に慎重だが、構造的な誘導で深く沈めるタイプ
タイプI:感覚従順型(想像反応/受動)→ 受け身で入りやすく、想像の誘導にすっと反応できるタイプ→ ★録音型の自己催眠やセルフ誘導に適しています
タイプJ:閃光型(即時没入/直感特化)→ 短時間でスッと入る。きっかけさえ合えば一瞬で変わる
タイプK:緊張保持型(沈みにくい/警戒強め)→ 慎重で入りにくいが、信頼と安心でスイッチが入るタイプ
タイプL:一拍遅れ型(タイムラグ沈降型)→ 入った実感がなくても、後からしっかり効いてくるタイプ
タイプM:現象集中型(現象発現しやすい/感覚誇張)→ 現象(手が重い、動かないなど)が出やすく、反応も強い
タイプN:声同期型(音誘導特化/没入タイプ)→ 声のトーンや間に反応して、深くトランスに入るタイプ
タイプO:身体主体型(筋反応・姿勢変化が出やすい)→ 筋肉や姿勢に反応が出やすく、体が先に沈んでいくタイプ
タイプP:催眠耐性型(強誘導に反応/論理+感覚両立型)→ 一見入りにくそうで、実は深く長く入れる実力派
世界で一番詳しい|催眠術にかかりやすい人特徴
催眠術にかかりやすい人には、いくつか共通した特徴があります。
想像力が豊か
情景やイメージを頭の中でリアルに描ける人は、催眠状態に入りやすい傾向があります。
集中力が高い
ひとつのことに意識を集中できる人は、催眠術師の誘導に深く入り込めます。
素直に指示に従える
「○○してください」という誘導に、自然に従える人はかかりやすいです。
好奇心が強い
新しい体験にワクワクできる人は、催眠に対してオープンな心を持っています。
催眠にポジティブなイメージを持っている
「催眠って面白そう」「体験してみたい」と思う気持ちは、大きなプラスになります。
リラックスするのが得意
心や体を素直に脱力できる人は、催眠状態に入りやすいです。
感受性が豊か
音楽、言葉、雰囲気などから深く影響を受けやすい人は、暗示も入りやすくなります。
自己暗示がかかりやすい
「私はできる」と自分に言い聞かせて成果を出せる人は、催眠にもかかりやすいです。
想像と現実の区別を柔軟にできる
イメージを現実のように感じ取れる人は、催眠の世界に自然と入り込めます。
映画や本に感情移入しやすい
ストーリーに没頭し、登場人物の気持ちになれる人は、催眠にも深く入りやすいです。
催眠術師を信頼できる
催眠術師に安心して任せられると感じることが、催眠状態を深めます。
コントロールされることに抵抗がない
自分を預けることに抵抗がない人は、催眠の影響を受けやすいです。
場の空気に敏感
周囲の期待や雰囲気を感じ取り、それに自然と同調できる人はかかりやすい傾向にあります。
集団行動が得意
周りに合わせることに抵抗がない人は、集団催眠などでもスムーズに入りやすいです。
子供のころごっこ遊びが好きだった
「おままごと」や「ヒーローごっこ」などに本気になれた経験がある人は、催眠にも素直に入れます。
あきらめずに試す気持ちを持てる
「どうせ無理」と思わず、素直に体験しようとする気持ちが、催眠への入り口を開きます。
暗示に影響された経験がある
おまじないや自己啓発、宗教儀式などで心が動かされた経験がある人も、催眠にかかりやすいです。
リズムや音に没入しやすい
波の音、心地よい音楽などに引き込まれやすい人は、催眠誘導にスムーズに入れます。
感覚を重視する
理屈よりもフィーリングを大切にする人は、暗示を受け入れやすい傾向があります。
眠りに落ちるのが早い
普段からスッと意識を切り替えられる人は、催眠状態にも入りやすいです。
UFOやお化けを見たことがある
未知の現象を実体験している人は、現実感覚の境界が柔らかく、催眠状態にも深く入りやすいです。
オーガズムに徹しやすい
快感や感覚の波に身を委ねる能力が高い人は、自我を一時的に手放しやすく、催眠状態に入りやすい傾向があります。
トランス状態の経験がある
スポーツ中のゾーン体験、瞑想中の無我の境地などを体験したことがある人は、催眠にも極めてスムーズに入ります。
金縛りにあったことがある
意識と身体の乖離(かいり)を体験している人は、催眠下での「体の感覚変化」を受け入れやすいです。
共感覚を持っている
音に色を感じたり、文字に味を感じるような感覚がある人は、暗示に対しても独自の反応を見せやすいです。
時間感覚が曖昧になることがある
「気づいたら何時間もたっていた」「一瞬で時間が過ぎた」という体験をよくする人は、催眠中も時間を忘れて深く没入します。
夢を覚えていることが多い
睡眠中の意識が活発な人は、潜在意識の世界へのアクセスが得意です。
退行催眠や前世体験に興味がある
「自分の中に知らない自分がいる」と本気で信じられる素地があるため、深い催眠に入りやすいです。
音楽やアートに強い没入体験を持つ
絵を見て涙が出たり、音楽を聴いてトランスする人は、催眠暗示も非常にリアルに受け取ります。
痛みや感覚に強いコントロール経験がある
「痛みを忘れる」「寒さを忘れる」といった感覚を意図的・無意識的にコントロールできた経験のある人は、自己催眠にも向いています。
現実逃避が得意
意図的に現実世界から心を切り離すことができる人は、催眠術師の誘導で深い世界に入りやすいです。
誘導的な言葉に弱い
「あなたならできる」「今リラックスしていますよ」といった言葉に体や心が素直に反応する人は、催眠術の影響を受けやすいです。

催眠術にかかりやすい人の特徴
簡単テスト男女別
【こういう男性はかかる】
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責任感があり、仕事ができる男性
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一度心を開けば、深く集中し、自己の可能性を解放できる。
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少年の心を持ち続ける男性
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無邪気に世界を楽しめるため、催眠の旅を最も自由に羽ばたける存在。
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仲間思いで、空気を読む男性
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暗示を美しく受け止める感性を秘めている。
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芸術的な感性を持つ男性
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イメージの世界に没頭し、感性の深さで催眠を味わえる。
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知的好奇心が旺盛な男性
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新しい体験を歓迎し、催眠世界の探求にワクワクできる。
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【こういう女性はかかる】
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美しさに誇りを持っている女性
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内なる魅力をさらに引き出す催眠にぴったり。
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直感を大切にしている女性
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潜在意識の声を素直に聞き取る力がある。
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素直に感動できる女性
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深く美しい催眠体験を受け取る素質にあふれている。
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優しさと思いやりにあふれる女性
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他者を思いやる心が、暗示を自然に受け入れやすくする。
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神秘やスピリチュアルな世界に興味がある女性
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見えない世界を信じる力が、催眠をよりリアルに感じさせる。
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職業別
催眠術にかかりやすい傾向には職業による違いがある。
アーティストやクリエイターは想像力と感受性が高く暗示に自然に入りやすい。
看護師や介護士や保育士は他人に共感する力が強く催眠の誘導を受け入れやすい。
美容師やセラピストは手先を使いながら集中する習慣がありリラックスしながら没頭できる。
俳優や声優や舞台関係者は役に入り込む能力があり暗示を体感的に受け止めやすい。
スポーツ選手やヨガインストラクターは身体感覚に敏感でトランス状態に入りやすい。
逆に弁護士や会計士や外科系医師など論理的判断を重視する職業は意識的に物事を分析する癖があり催眠誘導に対して警戒しやすい。
エンジニアやプログラマーは思考を精密に積み上げる習慣がありリラックスに時間がかかることがある。
とはいえ催眠にかかるかどうかは本人の意志と素直さに大きく左右され誰でも体験することができる。
【兄弟構成別に見る催眠感受性】
🌟 一人っ子
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主な特徴:想像力が豊か/一人遊びが得意/内面世界が濃い
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かかりやすさ:★★★★☆(4/5)
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典型的反応:視覚イメージを即座に描ける。暗示の世界に没頭しやすい。
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誘導キー:<視覚>を強調し、"自分だけの静かな宇宙" を提示
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例:「まぶたの奥に広がるプラネタリウムへ、一人で静かに飛び込みましょう…」
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🌟 末っ子(兄・姉がいる)
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主な特徴:甘え上手/保護を受け入れやすい/遊び心旺盛
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かかりやすさ:★★★★★(5/5)
-
典型的反応:術者への信頼が早く、誘導にすぐ同調。
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誘導キー:<安心感>と<遊び>のイメージ
-
例:「ふわふわの雲にくるまれて、大好きなお兄さんお姉さんがそっと見守っています…」
-
🌟 真ん中っ子
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主な特徴:バランス感覚/空気読み◎/協調スキル高い
-
かかりやすさ:★★★★☆(4/5)
-
典型的反応:グループ催眠で深まりやすい。周囲の変化に同調。
-
誘導キー:<シンクロニシティ>を強調
-
例:「みんなの呼吸とあなたの呼吸がゆっくり重なり、同じリズムで波打ちます…」
-
🌟 長子(弟・妹がいる)
-
主な特徴:責任感/自制心/保護者的立場
-
かかりやすさ:★★★☆☆(3/5)※最初はやや抵抗
-
典型的反応:頭で理解しようとし、最初は暗示を分析しがち
-
誘導キー:<役割解放>と<信頼転移>
-
例:「今日はすべての責任を下ろして、あなた自身を優しくケアする時間にしましょう…」
-
🌟 兄弟が3人以上(多兄弟)
-
主な特徴:社会性高い/競争心 or 協調心が強い/自己主張も強め
-
かかりやすさ:★★★☆☆〜★★★★☆(個人差大)
-
典型的反応:注目が自分に向くと没頭、ただし指示が曖昧だと離脱しやすい
-
誘導キー:<個別フォーカス>と<達成イメージ>
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例:「今、スポットライトがあなた一人を照らし、深い集中が静かに降りてきます…」
-
【血液型別に見る催眠感受性】
血液型一般的傾向かかりやすさ有効な誘導ポイント
A型慎重・几帳面・協調性◎★★★☆☆"安心・秩序" を強調し、段階的にリラックスさせる。
B型マイペース・好奇心旺盛・自由奔放★★★★☆"冒険・自由" のイメージで興味を刺激し、一気に没入させる。
O型おおらか・社交的・リーダー気質★★★★☆"達成・成功" をメタファーに、ポジティブな未来像で引き込む。
AB型独創的・二面性・直感鋭い★★★★☆"不思議・多層世界" をキーワードに、神秘的なストーリーで深く誘導。
【星座別に見る催眠感受性】
-
おひつじ座:行動力と直感が強く、テンポの速い誘導で没頭しやすい
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おうし座:五感を大切にするため、体感覚を丁寧に描写すると深まる
-
ふたご座:言葉とイメージを切り替える誘導が効果的で、多彩な暗示に反応
-
かに座:安心感と情緒を重視。守られているイメージで深いリラックス
-
しし座:自己肯定を高める暗示が入りやすく、成功や光のメタファーに強く反応
-
おとめ座:分析傾向があるが、順序立てたステップ誘導でスムーズに入る
-
てんびん座:調和と美のイメージを使うと深まり、人と呼吸を合わせる導入に強い
-
さそり座:深層心理への探求心が強く、変容や再生の暗示で一気に没入
-
いて座:冒険と拡大がキーワード。未知の旅や宇宙のイメージで意識が広がる
-
やぎ座:目的と成果を示すと納得しやすく、達成後の安堵をリアルに描くと深まる
-
みずがめ座:独創性を尊重。自由な空間や未来ビジョンの誘導に強く反応
-
うお座:共感力と想像力が抜群。水や夢のイメージで溶け込むように深いトランス
催眠術かかりやすさ診断テスト(プロ用)
【使い方】
-
当てはまる項目の点数をすべて合計してください。
-
すごく重要 → 満点
-
まあまあ重要 → 中間点
-
補助的 → 1点
-
合計点で、あなたの催眠感受性レベルがわかります!
【診断レベル】
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400点未満:初心者レベル(催眠に少し興味を持つ段階)
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400〜549点:中級レベル(状況次第で催眠に入りやすい)
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550〜699点:上級レベル(かなり催眠にかかりやすい)
-
700〜849点:プロ級レベル(深い催眠状態にスムーズに入れる)
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850点以上:天才レベル(催眠の達人、潜在意識の扉が常に開いている)
【基本特性】
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想像力が豊か(5点)
-
集中力が高い(5点)
-
素直に指示に従える(5点)
-
好奇心が強い(4点)
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催眠に対して前向きなイメージを持っている(5点)
-
リラックスが得意(5点)
-
感受性が豊か(5点)
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自己暗示がかかりやすい(5点)
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映画や本に感情移入しやすい(4点)
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催眠術師に信頼を寄せやすい(5点)
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コントロールされることに抵抗がない(4点)
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場の空気に敏感(4点)
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集団行動が好き(3点)
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ごっこ遊びを本気で楽しんだ経験がある(4点)
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あきらめずに試す気持ちがある(4点)
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暗示に影響を受けた経験がある(5点)
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リズムや音に没入しやすい(4点)
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感覚を重視する(3点)
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眠りに落ちるのが早い(4点)
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時間を忘れることが多い(3点)
【マニアック特性】
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UFOや幽霊を見たことがある(5点)
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オーガズムに没頭しやすい(5点)
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トランス体験(スポーツのゾーンなど)がある(5点)
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金縛り経験がある(5点)
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共感覚を持つ(5点)
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幻覚を見たことがある(5点)
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神秘体験への興味が強い(4点)
-
夢をよく覚えている(4点)
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前世に興味がある(4点)
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音楽やアートで涙を流すことがある(4点)
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痛みを意識的にコントロールできる(5点)
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現実逃避が得意(4点)
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誘導的な言葉に弱い(5点)
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自己陶酔しやすい(4点)
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妄想が日常的(4点)
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小さな音にも敏感(3点)
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肌感覚が鋭い(4点)
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第六感を信じている(4点)
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憑依体験を信じている(4点)
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フラッシュバック体験がある(4点)
【心理的特性】
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内向的な面がある(3点)
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人に合わせるのが得意(4点)
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感情表現が豊か(4点)
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自己表現が苦手(3点)
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他人に影響されやすい(4点)
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媚びる傾向がある(3点)
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孤独を感じやすい(3点)
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甘え上手(3点)
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強い自己肯定感を持っていない(3点)
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日常生活で不思議な感覚を経験することがある(5点)
【身体的特性】
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呼吸が浅い(3点)
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血圧が低め(3点)
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冷え性ぎみ(3点)
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肌が敏感(3点)
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ストレスを感じやすい(4点)
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体温調整が苦手(3点)
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目を閉じたままイメージが浮かびやすい(5点)
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疲れやすい(3点)
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アレルギー体質(3点)
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自律神経が乱れやすい(4点)
【感覚・感情特性】
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声のトーンや話し方に敏感(4点)
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音楽で気分が激しく変わる(4点)
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香りで感情が動く(4点)
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美味しい食べ物で感動する(3点)
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映像作品で感情が揺さぶられる(4点)
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心理描写に共感しやすい(4点)
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美しい景色に涙ぐむことがある(4点)
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動物に強く感情移入する(4点)
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雰囲気で人を信じる(4点)
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言葉に強く影響される(5点)
【精神・潜在意識特性】
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瞑想経験がある(5点)
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ヒプノセラピーに興味がある(5点)
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願望実現に興味がある(4点)
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引き寄せの法則を信じている(4点)
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前向きな暗示を受け入れやすい(4点)
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マインドフルネスを実践している(4点)
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自己催眠を試したことがある(5点)
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心の中で対話をする習慣がある(4点)
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心の声を信じる(4点)
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無意識のサインを拾うのが得意(5点)
【その他特性】
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感動体験を求めている(4点)
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日常に飽きやすい(3点)
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変化を恐れない(4点)
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非日常体験を好む(4点)
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占いを信じる傾向がある(3点)
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霊感を信じる傾向がある(3点)
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異文化やスピリチュアルに興味がある(4点)
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恋愛に没頭しやすい(4点)
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恍惚感を求める傾向がある(4点)
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異世界を感じたことがある(5点)
【特殊体験】
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臨死体験に興味がある(5点)
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神秘体験にリアリティを感じる(5点)
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異星人や異次元の存在を信じる(4点)
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魂の存在を信じる(5点)
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精神世界に惹かれる(5点)
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普通の世界に違和感を持ったことがある(5点)
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デジャヴ体験が多い(4点)
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アストラル体験に興味がある(5点)
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心理学に興味がある(4点)
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「自分は特別な存在かも」と思うことがある(4点)
【診断レベル】
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400点未満:初心者レベル(催眠に少し興味を持つ段階)
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【性格傾向】現実的で慎重。新しい体験に少し抵抗があるタイプ。
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【おすすめ活用法】リラクゼーション系の自己催眠からゆっくり始めましょう。
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400〜549点:中級レベル(状況次第で催眠に入りやすい)
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【性格傾向】柔軟な思考を持ち、興味を持ったことには積極的に取り組めるタイプ。
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【おすすめ活用法】ストレス軽減やモチベーションアップに催眠を活用すると効果的です。
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550〜699点:上級レベル(かなり催眠にかかりやすい)
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【性格傾向】感受性が豊かで、イメージ力や集中力が高いタイプ。感情表現も豊か。
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【おすすめ活用法】自己催眠による目標達成、メンタルトレーニングへの応用がおすすめです。
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700〜849点:プロ級レベル(深い催眠状態にスムーズに入れる)
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【性格傾向】非常に直感的で、潜在意識へのアクセスが得意なタイプ。クリエイティブな才能も高め。
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【おすすめ活用法】深層催眠、前世療法、クリエイティブワークなどに挑戦してみましょう。
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850点以上:天才レベル(催眠の達人、潜在意識の扉が常に開いている)
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【性格傾向】現実と無意識の世界を自在に行き来できる超感覚型タイプ。深い精神世界にも抵抗がない。
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【おすすめ活用法】自己変革、ヒーリング、スピリチュアルな探究、さらに他者を導く催眠スキル習得も視野に入れましょう。
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【VAKモーダルチャンネル別に見る催眠感受性】
ポイント解説
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科学的に強い根拠があるのは「心理テスト系の正式な感受性尺度」と「吸収性・イメージ能力」
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ハーバード・グループ・スケール(HGSHS)などは半世紀以上の実証蓄積があります。
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感覚優位(VAK)やストレスなど「状態‐特性ハイブリッド要因」は実践上役立つが個体差が大きい
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同じ視覚タイプでも疲労や環境で反応が揺れます。事前観察が必須です。
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MBTI・血液型・星座などは“心理的ラポール作り”には便利だが科学的因果は未検証
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信じているクライアントにはプラセボ的に働きやすい一方、懐疑的な相手には逆効果になることも。
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実務での使い分け
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評価フェーズ:正式な感受性尺度+観察(イメージテスト・指示順守テスト)
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誘導スクリプト設計:VAKやストレス値を参考にメディア(映像/音/体感)を強調
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ラポール形成・モチベート:MBTIや星座など、相手が親しんでいる枠組みを“話題のフック”として使用
まとめ:
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根拠が強い=汎用性が高いが、個人差を完全には説明しきれない。
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根拠が弱い=科学的信頼度は低いが、適切に使えば動機づけツールになる。
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最終的な感受性は「本人の期待・信頼・リラックス環境」の三要素で大きく変わる――分類はあくまで“入口の手がかり”と理解してください。
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視覚(Visual)チャンネル:イメージをすぐ頭に描ける人は、色や形の誘導で没頭しやすい。景色の変化や光の強弱を細かく描写すると深いトランスに入る。
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聴覚(Auditory)チャンネル:音やリズムに敏感な人は、声のトーンや背景音の描写に強く反応。呼吸音や遠くの波音などを段階的に重ねると深まりやすい。
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体感覚(Kinesthetic)チャンネル:温度・重さ・圧など身体感覚に注意が向きやすく、重力や温かさを具体的に感じさせる誘導で没入。ゆったりとした呼吸同期が有効。
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嗅覚(Olfactory)チャンネル:香りの記憶と結びつきやすく、アロマや自然の匂いをイメージさせると無意識が開きやすい。懐かしい香りの暗示が効果的。
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味覚(Gustatory)チャンネル:甘味・酸味など味覚イメージが鮮明な人は、安心や喜びの“味”を想像させると深いリラックス。チョコの甘さやハチミツのとろみなど具体化すると良い。
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内的対話(Auditory‑Digital)チャンネル:頭の中で言葉による整理を行うタイプ。論理的ステップと肯定的セルフトークを用いると自己暗示が入りやすい。
活用ポイント:クライアントが最も反応するチャンネルを見極め、第一誘導でその感覚を強調し、サブチャンネルを補助的に重ねると没入感が最大化する。
その他のタイプ別催眠術のかかりやすさをまとめてみました。
【MBTIタイプ別に見る催眠感受性】
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INFP / INFJ:内省と想像力が豊か。静かなビジョン誘導で深い没頭。
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INTP / INTJ:分析的で最初は抵抗しがち。論理的ステップと目的提示で深まる。
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ENFP / ENFJ:感情と共感に敏感。ストーリー性とポジティブ暗示が効果的。
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ENTP / ENTJ:アイデア志向でエネルギッシュ。挑戦・成功メタファーで没入。
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ISFP / ISFJ:感覚と調和を重視。体感覚+安心イメージでリラックス。
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ISTP / ISTJ:実務的で現実重視。具体的結果と段階的誘導で入りやすい。
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ESFP / ESFJ:体験と社交を楽しむ。グループ誘導や動きのあるイメージが効果的。
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ESTP / ESTJ:行動的で現実志向。即効性と達成感を示す暗示が鍵。
【エニアグラムタイプ別に見る催眠感受性】
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タイプ1 改革者:秩序と正しさを重視。責任解放と自己受容の暗示が効果的。
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タイプ2 助ける人:共感と奉仕が動機。自己ケアと愛の循環イメージで深まる。
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タイプ3 達成者:成果と評価を求める。成功後の安堵と肯定暗示で没入。
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タイプ4 個性的な人:感情の深層探求が好き。美的・象徴的イメージでトランス。
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タイプ5 調査者:知識と境界を欲する。論理構造+安心空間で導入。
-
タイプ6 忠実な人:安全と信頼が鍵。守られた場の描写で心を開く。
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タイプ7 熱中する人:楽しさと自由が動機。冒険と刺激のメタファーで没頭。
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タイプ8 挑戦者:力とコントロールを重視。主導権を委ねる演出で深く入る。
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タイプ9 平和をもたらす人:調和と安らぎを求める。呼吸同期と自然イメージが最適。
【睡眠クロノタイプ別に見る催眠感受性】
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モーニング型(朝型):午後より早朝・午前のセッションが深まりやすい。
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インターミディエイト型(中間型):昼下がりのリラックス誘導が最適。
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イブニング型(夜型):夜間セッションで布団や暗闇を利用すると没入度が上がる。
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バイモーダル型(不規則型):生活リズムに合わせ、事前リラクゼーションを長めに取ると効果的。
【その他のタイプ別分類案】
愛着スタイル(Secure / Anxious / Avoidant / Disorganized)
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Secure:安心感が高く誘導に素直。安全基地のイメージを肯定的に強調すると深まる。
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Anxious:見捨てられ不安が強い。術者との"一体感"を丁寧に描写すると没入しやすい。
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Avoidant:自立志向で距離を取る。コントロールを委ねる演出より"自分で選ぶ"選択肢を示すと効果的。
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Disorganized:安心と混乱が混在。非常にゆっくりしたペーシングとシンプル暗示が安全。
ビッグファイブ人格特性
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Extraversion高:動きのある誘導、呼吸を合わせるダイナミック法が効く。
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Neuroticism高:安心・自己受容の言語暗示を厚くする。
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Openness高:象徴的イメージを多用すると没頭しやすい。
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Agreeableness高:グループ催眠や共感的ストーリーに強く反応。
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Conscientiousness高:段階的ステップと目的設定で納得すると深まる。
古典四気質
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胆汁質:即決的でエネルギッシュ。成功や勝利メタファーで一気に深まる。
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多血質:想像力が豊か。カラフルで動的なシーン描写が有効。
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粘液質:安定志向。ゆっくり穏やかなリズム誘導が安心感を強める。
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憂鬱質:内省的で慎重。段階的導入と自己肯定暗示が鍵。
神経多様性(ADHD / ASD など)
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ADHD:注意が散りやすいので短いフレーズとリズミカルなカウントが有効。
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ASD:感覚過敏に配慮し、視覚支援や具体的ステップを用いると安心して没入。
行動変容ステージ
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無関心:教育的ラポールで「催眠のメリット」を提示。
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関心:興味を引く体験談やデモ暗示を短時間で示す。
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準備:誘導前に目標を具体化。自己効力感を高める言葉を添える。
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実行:即応暗示(キーワードトリガーなど)を組み込み、行動をサポート。
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維持:自己催眠法やアンカーを設定し、定着を強化。
文化志向(個人主義 / 集団主義)
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個人主義:自己成長・自己実現メタファー。"自分専用のステージ" を描くと深まる。
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集団主義:家族・先祖・チームの支援イメージ。"背後から温かい手が支える" 描写が響く。
ホルモン・生理周期タイプ(女性)
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月経期:落ち着いたボディスキャンと痛み緩和暗示が有効。
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卵胞期:エネルギー高。ポジティブな未来イメージや行動暗示が入りやすい。
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排卵期:感覚が鋭敏。鮮烈な色彩や香りのイメージが効果的。
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黄体期:リラクゼーション暗示が最も深まりやすい。温かさと安心を強調。
身体感受性レベル(HSP など)
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高感受性:刺激を絞った静寂環境で一気に没入。柔らかな声と低照度が最適。
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低感受性:より強めの感覚刺激(音量やボディタッチ)を段階的に加えると反応が上がる。
情動調整スタイル(抑圧型 / 敏感型)
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抑圧型:身体感覚への注意喚起(ボディスキャン)で隠れた感情を解放。
-
敏感型:安心・自己受容の言語暗示を厚く、過度な刺激を避けると深まる。
【さらにマイナーな分類例(あまり他で扱われない切り口)】
アーユルヴェーダ体質
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ヴァータ(風)|かかりやすさ:★★★★☆
想像力豊かで変化を好む。軽いトランスにスッと入るが、温かさと安定暗示で深度を保つとベスト。 -
ピッタ(火)|かかりやすさ:★★★☆☆
集中力が高くゴール志向。達成・成功イメージで導くと一気に深まるが、オーバーヒート時はクールダウン暗示を先に。 -
カパ(水・土)|かかりやすさ:★★★★★
リラックスと安定性が抜群。温かさ・安心感を強調すると最も深いトランスに入る。
Dunnの感覚処理パターン
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Seeker(刺激探索)|かかりやすさ:★★★★☆
多彩な音・光・触覚を連続提示すると没入しやすい。 -
Avoider(刺激回避)|かかりやすさ:★★★☆☆
刺激を最小限にした静かな環境で、一つの感覚にフォーカスさせると深まる。 -
Bystander(刺激鈍感)|かかりやすさ:★★☆☆☆
強めの感覚コントラストとボディタッチを段階的に加えるとスイッチが入る。 -
Sensor(刺激敏感)|かかりやすさ:★★★★☆
微細な感覚描写(風の温度差など)でトランスレベルが急上昇。
TCM(中医学)体質
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気虚|かかりやすさ:★★★☆☆
エネルギー不足で集中切れやすい。呼気で気を満たすイメージを用いると安定。 -
気滞|かかりやすさ:★★★★☆
呼吸と気の流れ暗示で詰まりが解ける瞬間に深い没入。 -
血虚|かかりやすさ:★★★☆☆
温かい血流イメージと栄養カラー(赤・金)を用いるとスムーズ。 -
陰虚|かかりやすさ:★★★★☆
潤い・静けさ・月光メタファーで深層リラックスが得られる。
脳波優位パターン
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α波優勢|かかりやすさ:★★★★☆
ゆったり音楽と自然風景イメージでさらにα→θへシフトさせると深い催眠。 -
θ波優勢|かかりやすさ:★★★★★
目を閉じて即イメージ誘導で深トランス。長時間のビジョンワークに最適。 -
β波優勢|かかりやすさ:★★★☆☆
呼吸・カウントダウンで思考を静めた後、論理的な段階暗示で深度UP。
色彩パーソナリティ(True Colors)
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Gold|かかりやすさ:★★★☆☆
秩序・実用を重視。段階手順+達成報酬イメージが効果的。 -
Blue|かかりやすさ:★★★★☆
共感・癒やしを求める。温かな光と愛情ストーリーで深いリラックス。 -
Green|かかりやすさ:★★★☆☆
論理と探究を好む。メンタルラボや宇宙探査のイメージで没入。 -
Orange|かかりやすさ:★★★★☆
冒険・即応を楽しむ。動きのある体感誘導と成功ビジョンでトランスが加速。
【恋愛スタイル別に見る催眠感受性】
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Eros(ロマンティック愛)|かかりやすさ:★★★★☆
感情の高まりと美的イメージに敏感。情熱的なストーリーで深く没入。 -
Ludus(遊び的愛)|かかりやすさ:★★★☆☆
軽快なテンポとゲーム要素で興味を引くと一気にトランス。 -
Storge(友愛的愛)|かかりやすさ:★★★★☆
安心・信頼をベースにした温かな誘導で深まりやすい。 -
Pragma(実利的愛)|かかりやすさ:★★★☆☆
具体的なメリットやゴール設定を示すと納得して没入。 -
Mania(情熱的愛)|かかりやすさ:★★★★★
強い感情の波に乗せるビジュアライゼーションで一気に深いトランス。 -
Agape(無償の愛)|かかりやすさ:★★★★☆
包み込む光や慈愛メタファーで高次のリラクゼーションへ。
【DISC行動パターン別に見る催眠感受性】
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D(Dominance)主導型|かかりやすさ:★★★☆☆
主導権を委ねる演出と成功ビジョンで没入。短くダイナミックな暗示が効果的。 -
I(Influence)感化型|かかりやすさ:★★★★☆
ポジティブな言葉と共感ストーリーで素早くトランスに入る。 -
S(Steadiness)安定型|かかりやすさ:★★★★☆
ゆったりしたリズムと安心空間の描写で深いリラックス。 -
C(Compliance)慎重型|かかりやすさ:★★★☆☆
論理的手順と安全根拠を提示し、段階的に導くと信頼して没入。
【RIASEC(ホランド)職業興味タイプ別】
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R(Realistic)現実的|★★★☆☆:体感誘導と明確な結果提示で深まる。
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I(Investigative)研究的|★★★☆☆:メンタルラボや探究メタファーで没入。
-
A(Artistic)芸術的|★★★★★:自由なイメージと象徴ストーリーで即トランス。
-
S(Social)社会的|★★★★☆:共感・協働イメージで深まりやすい。
-
E(Enterprising)企業的|★★★☆☆:達成と影響力の暗示で意欲的に入り込む。
-
C(Conventional)慣習的|★★★☆☆:秩序立てた手順と安心感の強調で没入。
催眠術にかかりやすい人になる方法30選
【環境・状況の準備】
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静かな場所を選ぶ
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スマホや通知音をオフにする
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間接照明や暗めの照明にする
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心地よい室温に調整する
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椅子やソファなど、リラックスできる場所に座る
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締めつけの少ない服を着る
-
空腹・満腹を避ける(軽く済ませておく)
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トイレを済ませておく
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まわりに邪魔されない時間を確保する
-
香水や強い香りを避ける
【催眠術にかかりやすくなる準備】〜環境編〜
催眠術にかかりやすくなるための「環境づくり」についてお話しします。
「え、そんなことで?」と思うかもしれませんが、ちょっとした準備が集中力や安心感をぐっと高めてくれます。
今回は、特に大切な【環境・状況の準備】について7つのポイントにまとめてみました。
1. 静かな場所を選ぼう
催眠は“集中の技術”とも言えます。
2. スマホや通知音をオフにする
「ピロンッ」とLINEが鳴るだけで、意識は一気に現実へ戻ります。
3. 照明は少し暗めがベスト
明るすぎる蛍光灯の下では、どうしても緊張感が抜けません。
4. 室温を快適に整える
暑すぎたり寒すぎたりすると、それだけで集中がそがれます。
5. リラックスできる椅子やソファに座る
硬い椅子よりも、身体を預けられるようなソファやクッション付きの椅子がおすすめ。
6. 締めつけない服装で
催眠に限らず、リラックスのためには身体を締めつけないことが大切です。
7. 香りの強いものを避ける
強い香水やお香は、人によっては気が散ったり、不快に感じたりします。
まとめ
環境は“心の準備を助けてくれる装置”のようなもの。
【心の準備・意識の調整】
-
催眠術に「興味を持つ」
-
「素直な気持ち」で臨む
-
「どんな感覚になるか試してみよう」と思う
-
完全に信じていなくても「信じてみよう」という姿勢を持つ
-
「思い込み」や「先入観」を脇に置く
-
「コントロールされる」のではなく「自分の内面を探索する」意識を持つ
-
不安があれば事前に催眠術師に伝えておく
-
「かからなかったらどうしよう」と思いすぎない
-
リラックスしようと「努力しすぎない」
-
「眠る」と「催眠」は別物であると知っておく
【催眠術にかかりやすくなる準備】〜心の整え方〜
こんにちは、催眠術師の○○です。
前回は「環境の準備」についてお話ししましたが、
催眠術は、心の奥にアプローチする“内面の旅”です。
今日は、催眠に入りやすくなる「心の整え方」を7つのポイントでご紹介します。
1. 「興味」が最初の鍵
「催眠ってどんな感じだろう?」という素直な興味は、心をひらく第一歩です。
2. 「素直な気持ち」が大切
「騙されないぞ!」という警戒心が強いと、どうしても意識が防御的になります。
3. 「信じてみよう」という姿勢
催眠は“信じる者だけが体験できるもの”ではありません。
4. 「自分の内面を探索する時間」ととらえる
「催眠にかかる=操られる」と誤解している方もいますが、そうではありません。
5. 「失敗したらどうしよう」は横に置く
「ちゃんとかかるかな?」「失敗しちゃったら…」と考えすぎると、頭が忙しくなりすぎます。
6. 「頑張りすぎない」こと
リラックスしようと“頑張る”のは、逆に緊張を生みます。
7. 不安がある場合は、あらかじめ伝えてOK
「眠れなくなったらどうしよう」「変なこと言わされたら…?」
【体の準備】
-
深呼吸を数回しておく
-
肩や首の力を抜く
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手足の緊張をゆるめる
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目の疲れを軽くしておく(目薬やまばたき)
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動きやすい姿勢を探しておく
-
呼吸を意識的にゆっくりにする
-
軽くストレッチをしておく
-
水分補給をしておく
【催眠術にかかりやすくなる準備】〜体の整え方〜
こんにちは、催眠術師の○○です。
前回は「心の準備」についてお話しましたが、
催眠は「心が大事」というイメージがあるかもしれませんが、
リラックス状態をつくるのは、まず“体”から。
【体の準備】催眠に入りやすくなるための身体コンディションづくり
🛋 1. リラックスできる姿勢をとる
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無理のない姿勢で、背中と腰を安定させる
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椅子なら背もたれにもたれかかる。ベッドなら仰向けでOK
-
手足は軽く開いて、締めつける服装は避ける
💨 2. 呼吸を整える
-
口ではなく「鼻呼吸」を意識すると深いリラックスが得られる
-
吐く息を長めに(吸う:吐く=3:5など)
-
軽く目を閉じて3回ほどゆっくり呼吸するだけでも効果大
🧘♀️ 3. 筋肉の緊張をゆるめる
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肩を軽く回す、首を左右に倒す、背伸びをするなどの簡単なストレッチ
-
緊張している部位を「力を入れて→脱力」を繰り返すのもおすすめ
-
表情も大事。あごの力を抜き、ほんの少し口をゆるめてみる
🦶 4. 体温と血流を意識する
-
足先が冷えていると集中しにくくなることがある
-
軽く動いて血流を促す(5分歩くだけでもOK)
-
冷えやすい人は、ブランケットや温かい飲み物なども準備しておく
🧴 5. 五感の“余計な刺激”を減らす
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強い光・音・においなどを避けておく(アロマ程度ならOK)
-
眼鏡やアクセサリーなど気になるものは外しておく
-
スマホ通知などもオフにしておくのがベスト
心が整えば催眠に入りやすくなりますが、
【内的なイメージづくり】
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「心の中でイメージする」ことに慣れておく
-
過去にリラックスできた体験(温泉、海辺など)を思い出しておく
✅ 日常的に起こるトランス・催眠状態の例
1. 運転中の「高速道路催眠(ハイウェイ・ヒプノーシス)」
長距離運転していると、気づいたら目的地の近くまで来ていて、途中の記憶があまりないことがあります。これは意識が集中から逸れて、無意識が自動的に作業をしている状態。
2. 映画や読書に没頭している時
感情移入して、周囲の音や時間の感覚が薄れたり、登場人物と一体化しているように感じるのもトランス状態の一種。
3. スマホやSNSに夢中になっている時
気がついたら1時間以上スクロールしていた、というような状態。意識の焦点が狭くなり、時間感覚や身体感覚が薄れる。
4. 電車やバスで「ぼーっと」している時
目的地に着くまで、考え事をしていたり、窓の景色をなんとなく見ていたりする状態。浅いトランスです。
5. 「ゾーン(フロー)」に入っている時
スポーツや創作活動で、自分の意識が拡張されたような集中状態。これはポジティブなトランスの好例。
6. 習慣的行動中(歯磨き、シャワーなど)
毎日同じ動作を繰り返している時、意識が別のところに向いている(考えごとをしている)ことが多いです。
🔍 補足:日常催眠の特徴
・注意の焦点が狭まる(他の刺激を無視する)
・時間の感覚が変化する(早く感じたり、長く感じたり)
・意識と無意識の境界があいまいになる
・暗示やイメージが入りやすくなる状態
【7. 急激な安心・安全空間への移行によるトランス】
例:
-
エレベーターの中で個室化された感覚に包まれる(1人で乗っている時)
-
信号待ちで「信号によって急に守られる」ことで責任・行動から一時的に解放される
-
密室・静寂・行動制限によって、外界から切り離され「守られている」感覚が生まれる
特徴:
-
外界との接点が一瞬で減ることによる神経系の鎮静化
-
無意識が「ここは安全」と認識し、緊張の解除とともにトランスに入る
-
強いリラクゼーションではなく、切り替わりによる瞬間的な没入が起こる
「催眠にかかりやすい人の身体的な特徴」については、科学的にはあまり明確なエビデンスは多くありません。ただし、臨床現場や催眠術の実践経験から観察されている、傾向としての特徴はあります。以下は、催眠にかかりやすい人に見られがちな身体的・非言語的特徴です。
🔍 身体的・行動的な特徴(実践的視点から)
1. 呼吸が柔らかく、深い
-
肩や胸があまり動かず、腹式に近い静かな呼吸をしている
-
息を吸った後、**軽く溜める(呼吸の間)**がある人は、深いトランスに入りやすい
2. まばたきのリズムが遅く、不規則
-
催眠誘導前でも、まばたきがゆったりしていたり、不規則に止まる瞬間がある
-
これは意識の「内向き傾向(内省)」を示すサインとされる
3. 姿勢がリラックスしている/緊張感が少ない
-
立っていても、重心が柔らかく落ちていて、無駄な筋緊張がない
-
逆に「ピンと張り詰めた人」は、最初は防衛反応が強く、誘導に時間がかかる傾向
4. 首や肩の動きが柔らかい
-
軽いうなずきや、首を傾ける動作を自然に行える人は、身体感覚へのアクセスが良好
-
身体と心の“反応回路”が柔軟で、トランスとリンクしやすい
5. 目線が柔らかく、視点が「空間」に向きやすい
-
会話中に「一点集中」ではなく、空間を漂うような視線の動きがある
-
内的イメージや感覚と繋がりやすい傾向(ビジュアライザーや空想傾向が高い)
6. 指先・足先の動きが細かく、無意識的
-
手遊び、足のリズム、軽い揺れなどが見られると、「無意識の入り口」が活性化している兆候とも取れる
⚠️ 注意:かかりやすさは状態依存
ある人が催眠に「かかりにくい」ように見えても、それはその場の緊張、警戒、環境の不一致であることも多いです。
身体の特徴と“そのときの状態”は切り離して考える必要があります。
✅ 実践のヒント
催眠術師としての観察力を活かすなら、「被験者が自然に“脱力”できている瞬間」を見逃さずに、そこからスッと入るのがコツです。
👤 顔のパターン(表情・目元・筋肉の動き)
1. 目元が柔らかく、力みがない人
-
眉間にしわが寄っていない、まぶたが自然に重そうな人は、トランス入りやすい
-
まばたきがゆっくり、または時々「止まる」人はイメージ世界に入りやすい
2. 口元が少し開いている/口角が落ち着いている
-
無防備さや「今、気を抜いている」状態
-
意図的にではなく、自然に開いている場合は催眠誘導の入り口が近い
3. 顔に小さな表情の変化が出やすい人
-
話をしているときに「微細な反応」が顔に出る人は、感情の出入りが開いている
-
暗示に対して微笑み・眉の動き・口角の変化がすぐ出る人は“ノンバーバルの応答力”が高い
🚶♀️ 歩き方(動きのリズム・筋緊張)
1. 歩幅が一定で、リズムが安定している人
-
リズム性のある動きは、**催眠誘導(ペーシング)**と非常に相性が良い
-
足の着地が「ストン」としているタイプは、無意識の重心操作がスムーズ
2. 歩行中、身体がやや左右に揺れるタイプ
-
固定された「直線的な緊張」よりも、身体の揺らぎがある方が暗示の浸透率が高い
-
ゆらぎはトランスとの親和性が高く、軽く触れただけで反応が出やすい
3. 視線が下向き/遠くを見ているような歩き方
-
自分の中に意識が向いている(=内面優位)
-
外界の刺激に敏感すぎず、「入りやすいモード」に入っている可能性が高い
💪 筋肉の使い方(姿勢・緊張・脱力の傾向)
1. “がんばっていない”筋肉の使い方
-
肩が上がっていない、無駄な力が入っていない人はトランスに入りやすい
-
特に「脚の力み」が抜けていると、催眠的身体脱力が起こりやすい
2. 細かい動きの連携がスムーズな人
-
手を動かす、振り返る、荷物を持ち直すなどが“雑でない”人は、身体感覚とのつながりが強い
-
トランス中の身体暗示にも非常に反応しやすい
3. 筋緊張が瞬間的に抜けやすいタイプ
-
驚いた時や軽い声かけで、「一瞬ふわっと身体が揺れる」ような反応が見える人
-
催眠術でよく使う“ショック誘導”が効きやすい傾向
🎯 応用的な見極め方(実践者向け)
-
誘導前の立ち姿勢・まばたき・手足の位置から「力が抜ける瞬間」を待つ
-
トーク中の微笑、息の変化、目の泳ぎが「入り口サイン」
-
整ったリズム(呼吸・歩行)を合わせてからズラすことで自然な誘導が可能
🎒 カバンを持つ側からわかること
▶ 右手でカバンを持つ(左手が自由)
-
左脳優位・論理側を空けている傾向
-
無意識に「操作」「表現」「対処」に左手を使いたい人
-
現実的・分析的な傾向、ただし防御が少ないため入りやすい反面、主導権を握りたがる
▶ 左手でカバンを持つ(右手が自由)
-
右脳優位・直感や感覚への開放性
-
「非言語的な処理」や「感覚的なリアクション」を起こしやすい
-
催眠術においては、反応は素直、イメージ誘導に向いている
▶ 両手で持つ(リュック/両手で前持ち)
-
警戒・防御の象徴でもあり、**身体の正面を“道具で守る”**傾向
-
リラックスできれば反応は大きいが、初期段階では防衛が強め
-
状況によっては「入りにくい」ように見えるが、守られたと感じた途端に深くなることも
🙆♂️ 腕の組み方からわかること
▶ 右腕が上(左腕を下に組む)
-
左脳(言語・論理)の活動を守っている状態
-
現実的に物事を見ようとする傾向が強い。
-
暗示よりも「納得」や「意味づけ」が必要。
-
トランス誘導にはストーリー性・理屈の補強が有効。
▶ 左腕が上(右腕を下に組む)
-
右脳(直感・感性)を守る構え=感情的な揺れやすさ、繊細さ
-
非言語的な働きかけ、雰囲気の誘導に非常に反応しやすい
-
視線、呼吸、距離感などの非言語要素で入り口が開きやすい
▶ そもそも腕を組まない人
-
外界との交流に比較的オープン、または「自分の感覚」に集中していない
-
誘導が入れば反応は素直で速いことが多いが、スイッチングが必要
💇♀️ 髪型や身だしなみから見える傾向
▶ 顔が出ている(前髪なし・髪をまとめている)
-
外界に対して開かれている/自信がある/見られることを前提としている
-
状況や雰囲気に即応しやすく、催眠の反応も速いが浅くなることも
▶ 顔が隠れている(前髪で目が見えづらい・横髪で頬を隠している)
-
内向的・繊細さ・防衛傾向がある
-
逆に、信頼が形成されると非常に深く強い反応を示す
-
「顔を見せない」=自分の世界にいる時間が多く、イメージトランスとの相性が良い
▶ 髪を頻繁に触る・直す癖がある
-
自己調整・緊張処理のサイン
-
落ち着きがなさそうに見えても、身体を通じて意識の切り替えができている証拠
-
催眠中にも、手指や髪の動きがトランスの深まりを示すことがある
🧠 補足:共通の見極め視点
-
「守っているか/開いているか」を見る
-
その人が**“自由にしている手”と“守っている手”**を見極める
-
カバン・腕・髪などは、どれも「今、何に意識が使われているか」のヒントになる
催眠術かかりやすい人(仮説)
好きな食べ物タイプ別・催眠術のかかりやすさ分類(仮説)
甘いもの好き(スイーツ・チョコ・果物など)
傾向:感受性が高く、感情移入がしやすいタイプ。
催眠タイプ:感覚重視型。想像誘導や感情を喚起する暗示に強く反応しやすい。
おすすめ誘導:イメージトリップ、光・香り・幸福感を用いた没入系。
辛いもの好き(カレー・激辛・香辛料料理など)
傾向:刺激志向型。好奇心が強く、やや警戒心もある。
催眠タイプ:論理で納得してから落ちるタイプ。手順重視で慎重。
おすすめ誘導:段階的な誘導や論理的スクリプト。カウント・深呼吸系。
麺類好き(ラーメン・うどん・パスタなど)
傾向:リズムと繰り返しが好き。安定志向・身体感覚に敏感。
催眠タイプ:動作やテンポに強く反応。身体誘導や揺らぎ系に入りやすい。
おすすめ誘導:身体揺れ、テンポカウント、まばたき誘導など。
ごはん・おにぎり好き(米・和食系)
傾向:保守的で安心重視。ルールや流れを守るのが得意。
催眠タイプ:信頼関係重視。言語暗示への反応が安定している。
おすすめ誘導:安心を前提とした定番スクリプト、布団・温泉系イメージ。
肉・焼き肉好き(ステーキ・ハンバーグなど)
傾向:エネルギッシュで行動的。ノリが良いが飽きやすい一面も。
催眠タイプ:即時反応型。驚きやテンションの切り替えに強い。
おすすめ誘導:サプライズ型、即興系、ハンドドロップなどのショー寄り技法。
野菜・ヘルシー系好き(サラダ・ナッツ・豆腐など)
傾向:内省的で落ち着いた感性。瞑想との相性が良い。
催眠タイプ:深層型。ゆっくり時間をかけて深く落ちる。
おすすめ誘導:誘導瞑想系、静寂系、内面対話系スクリプト。
備考
この分類は科学的根拠というより、経験則と感覚傾向からの仮説モデルです。
とはいえ、初対面で相手の好きな食べ物を聞くことで、
入浴スタイルによる分類 (仮説)
長風呂が好きな人は、没入傾向があり、深いトランスに入りやすい。
シャワーのみの人は、切り替えが早く、短時間のスイッチ型誘導に向いている。
休日の過ごし方による分類(仮説)
予定を立てて動く人は、論理的な誘導や因果構造のあるスクリプトに反応しやすい。
気分で動く人は、感覚的な誘導や比喩を使ったイメージ誘導に向いている。
睡眠パターンによる分類(仮説)
寝つきが良い人は、外的な暗示に自然に反応しやすい傾向がある。
寝つきが悪い人は、意識の統制が強く、安心と納得を重ねる誘導が必要になることがある。
スマホの使い方による分類(仮説)
SNSを見るのが中心の人は、受動的な暗示やストーリー型のスクリプトに適性がある。
自分で投稿するのが中心の人は、自己選択型の暗示や主体性を保つ誘導が合いやすい。
音楽の聴き方による分類(仮説)
歌詞を重視する人は、言語暗示に敏感で、言葉の意味に反応する。
メロディや空気感を重視する人は、トーンやリズム、非言語要素に感受性が高い。
🎯【催眠術師のための】
✅ 観察チャート & 🗣 反応パターン別スクリプト戦略
🧭 1. 観察チャート(初見で見抜くための視点一覧)
観察ポイント表れている傾向暗示の入りやすさ誘導のヒント |
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カバンの持ち方(左)右脳優位・感覚派高いイメージ誘導/言葉少なめ |
カバンの持ち方(右)左脳優位・現実派中程度納得誘導/論理で安心させる |
両手持ち・前持ち防衛・警戒心低〜中安心感の演出が鍵(環境、笑顔) |
腕の組み方:左が上感性・情緒の防御高いゆっくり・丁寧な誘導、沈黙を活かす |
腕の組み方:右が上思考・論理の防御中〜高ストーリー誘導+言葉の意味づけ |
顔が隠れている髪型内向的・想像世界重視高い閉じた世界を肯定し、共鳴させる |
顔が出ている髪型外向的・対応型中程度状況誘導やショート催眠が有効 |
歩き方がゆらぎあり身体感覚が開いている高いリズム誘導、触覚暗示が効果的 |
姿勢に力みなし身体脱力しやすい高い軽い誘導でも深くなる |
髪や顔を頻繁に触る緊張処理中/切り替え中中〜高間(ま)を活かす、身体に意識を向けさせる |
🗣 2. 反応パターン別スクリプト戦略
🌀 A. 【感覚優位タイプ】
-
観察サイン: カバン左、歩きが柔らかい、髪で顔を隠す
-
特徴: 触覚・視覚・雰囲気に敏感、言葉より“空気”で反応
-
戦略:
-
声のトーンを落とす
-
情景描写中心のイメージ誘導
-
「感じてみて」「そのままにしておいて」など曖昧表現多用
-
🔍 B. 【論理優位タイプ】
-
観察サイン: カバン右、姿勢が整っている、顔が開いている
-
特徴: 意味・手順・構造を求める、納得しないと動かない
-
戦略:
-
スクリプトに「仕組み」「理由」を含める
-
例:「これは脳の○○という部分が…」
-
「〜という風に考えてみて」と仮定話法で揺らす
-
🔐 C. 【防御・不安傾向タイプ】
-
観察サイン: 両手持ち、腕組み、視線が合わない
-
特徴: 自己開示に慎重、でも一度信頼を持つと深い反応
-
戦略:
-
先に「環境の安全」「こちらの信頼性」を提示
-
同調・ペーシング重視(呼吸、姿勢、言葉)
-
スクリプト例:「ここにいる間は、誰にも邪魔されません」
-
🎭 D. 【リアクション型タイプ】
-
観察サイン: 表情豊か、まばたき多め、髪を触る癖あり
-
特徴: 外部に反応しやすいが、内面の集中は浅くなりやすい
-
戦略:
-
「見る」「聞く」「触れる」などの外部注意を活用
-
外→内へ徐々にシフトするスクリプトが有効
-
スクリプト例:「今、周りの音が聞こえていますね…その音が少しずつ遠くなっていく」
-
📌 最後に:応用ポイント
-
初回の会話と立ち姿だけで80%は読み取れる
-
**「今の状態」+「その人の習性」**を見極めて、スクリプトを切り替える
-
どのタイプにも通じる万能な導入として、「ゆらぎ(視線・呼吸・沈黙)」を組み込むと効果的
🖐️ 【仕草編】かかりやすい人がよく見せる無意識サイン
・仕草催眠的に意味すること見極めポイント
髪をよく触る緊張の放出・自律神経の調整安心すると手が止まる/逆に動きが柔らかくなる
・首をかしげる/微妙に傾ける受け入れ・受信モード「考えてるけど否定してない」サイン
・瞳が泳ぐ/一点を見つめる内的世界へ入り始めている話の途中で「遠くを見る」瞬間に注目呼吸が浅く/止まる瞬間がある一時的な集中・トランスの入り口「聞き入っている」「切り替えている」サイン
・両手の指を組む・いじる無意識の自己調整話に集中しながらも緊張が残っている状態
・無意識にまばたきが増える/減る変性意識に入りかけているまばたき減少 → 軽いトランス状態の兆候
🗣️ 【口癖編】かかりやすい人が言いがちな言葉・パターン
口癖・フレーズ心理的傾向催眠への影響
「なんか不思議だけど…」理屈より感覚で判断する感覚優位で暗示が入りやすい
「たしかに〜かも」否定しない言語習慣曖昧な肯定が多く、受け入れ体質「わかる気がする」自分の中の感覚と結びつけて考えるイメージ誘導に強い反応を示す
「考えすぎちゃうんですよね」論理過多だけど、制御不能な感性も併せ持つ一度納得すれば一気に深く入る
「昔からぼーっとするの好きで」トランス体験への親和性が高い雑談中にすでに軽い催眠が起きている
「よく夢見るんです」想像力・内的世界が豊か物語的なスクリプトに高反応
🎯 観察のコツ
-
「この人がどの感覚(視覚/聴覚/身体感覚)で世界を感じているか」を探ると、仕草と口癖の意味が読めてきます。
-
たとえば:
-
視覚優位: 空を見上げる、目が泳ぐ、「なんか映像が浮かぶ」と言う
-
聴覚優位: 頭を傾ける、耳を触る、「その音、気になりますね」
-
身体感覚優位: 胸やお腹に手を置く、「なんかモヤっとする」などの表現
-
暗示スクリプト辞典
【感覚ワード別・即応型】
【感覚:重さ】重くなっていくまぶたがだんだん重くなっていく…まるで長い一日の終わりに、自然と目が閉じていくように…
身体が沈んでいく椅子に身体が少しずつ沈み込んでいく感覚…そのまま、深く、静かに、支えられているのを感じてください。
【感覚:温かさ】
手があたたかくなる手のひらに、じんわりと温かさが広がっていきます…そのぬくもりは、安心のサインです。
胸のあたりがぽかぽかする胸の奥に、ぽっと小さな灯がともるような温かさ…それは今、深く落ち着いている証拠です。
【感覚:静けさ】
音が遠くなる外の音がどんどん遠くなっていく…まるで深い水の中に入っていくように、静けさに包まれていく…
静かで落ち着いてくる何も考えなくていい…静かな海の底に、ふわっと漂っているような感覚に、ただ身をゆだねて…
【視覚:ぼんやり・映像】
視界がぼやける視界がだんだんぼやけてきて…そのまま、まるで夢の入り口に立っているような気がしてきます。
内側に映像が見えるまぶたの裏に、なにか浮かび上がってきたら…そのまま、それをぼんやり眺めていてください。
【聴覚:響き・静寂】
自分の呼吸がよく聞こえる自分の呼吸の音が、はっきりと聞こえてくる…そのリズムに、意識をゆっくりと合わせていきましょう。
声が耳に心地よく響いているこの声が、ちょうどいい距離感で心に響いてきます…それが合図です。今、あなたの内側が開きはじめています。
【空間:浮遊感・広がり】
身体が浮いているような感覚重さが抜けて、身体がふわっと浮かんでいるような感じ…そのまま、風に乗るように漂っていてください。
空間が広がっていくあなたの周囲に広がる空間が、どんどん広がっていく…静かで、安心できる世界に包まれていく感覚…
【時間:ゆっくり・止まる】
時間がゆっくりになった気がする時間の流れが、ゆっくりと、静かに…まるで止まりそうなくらいに、静まっていく…
今ここしかない感覚過去も未来も関係ない…今、この瞬間だけがあるような、深くて静かな感覚の中に…
■ 実践的・非定型な視点から見る「かかりやすい人」の特徴
1. “ギャップのある人”はスイッチが入りやすい
普段はしっかり者、論理的、社交的なのに、ふとした瞬間に「ぼんやりする」「力が抜ける」傾向がある人。
→ こういう人は防衛のオンオフが激しく、トランスへの切り替えスイッチが明確。
2. “他人の反応をよく見る人”はトランス反応も素直に出やすい
周囲を観察して空気を読む人、リアクションのタイミングが絶妙な人は、自分の内的感覚にも敏感な傾向があります。
→ 暗示に対する反応が即座に出やすく、自動運動・自動思考への反応も見えやすい。
誠実なトランス反応が多いです。
3. 身体の一部だけが異常に柔らかい/緩んでいる人
たとえば、手は緊張しているのに首がやたらと柔らかい/足が硬いのにまぶたが落ちるのが異常に早い など。
→ 全身が緩んでいる人よりも、一部だけ極端に脱力できる人は「集中性」や「選択的制御」の才能を持っていることが多いです。
4. 「ながら行動」がうまく、すぐ没入する人
テレビを見ながらメモが取れる、歩きながら考えごとができる、など。
→ 意識の分離・切り替えが得意であり、催眠における「意識の二重性」(表面は受け答えしてるのに深部は深く沈む)を作りやすい。
5. 自分の行動をあとからよく解釈するクセがある人
たとえば「なんで買ったかよく分からないけど、買って良かった気がする」と言うような人。
→ 意識より無意識的な衝動に対する“後付け納得”が上手な人。
行動暗示や感情連動系のスクリプトに極めて強い。
■ 催眠術と「信じる・疑う」は関係あるのか?
催眠術を見せると、よく聞かれるのがこの質問です。
「催眠って、信じてないとかからないんですよね?」
あるいは、
「最初から“どうせヤラセでしょ”と思ってる人は、かかりにくいんですか?」
結論から言えば――
信じる/信じないの問題ではなく、心の“姿勢”が影響するというのが、実践から見えてきた真実です。
【1】完全に信じている人
🔵 かかりやすい傾向:高い
✅ 理由:
-
心を開いていて、誘導に対して疑念がなく、受け入れやすい
-
暗示に対して「乗ることが正解」と思ってくれるため、反応が素直
-
無意識の動きや身体感覚の変化を、“催眠だ”と納得しやすい
このタイプは最も典型的な「協力的被験者」と言えます。
期待しすぎて逆に緊張してしまう場合もあるので、最初にリラックスを強調するのが効果的です。
【2】半信半疑の人(試したい、でも疑っている)
🟡 かかりやすい傾向:高い
✅ 理由:
-
心のどこかでは「かかってみたい」と思っており、暗示を意識している
-
疑いながらも興味があるため、集中しやすく、結果的にトランスに入る
-
“思いがけず動いた”体験が、「自分がかかった証拠」になりやすい
このタイプは催眠初体験に理想的。
【3】疑い深く、反発心のある人
🔴 かかりやすい傾向:低い(が不可能ではない)
✅ 理由:
-
誘導の最中も「本当に?」と常に批評的
-
心が“観察モード”になっており、自分の反応にブレーキをかけやすい
-
かかっても「演技に見られたくない」という意識が妨げになる
ただし、こういう人ほど**“無意識のリアクション”が出たときの衝撃が大きく**、
【4】催眠を「ヤラセ」と思っている人
🔴🟡 かかりにくいが、ハマると極端に深い
✅ 理由:
-
完全に否定しているため、表面は強固にガードしている
-
ただし、その裏には「本当はかかってみたい」という無意識の好奇心が隠れている場合がある
-
予想外の現象(例:手が動く)でガードが一気に崩れると、信じていた人より深いトランスに入ることがある
このタイプに対しては、技術的な現象暗示(例:指が勝手に動く・目が開かない)で突破口を作るのが有効です。
【5】信じてもいないし、興味もない人
⚪ かかりにくい傾向:高い
✅ 理由:
-
心の扉が開いていないため、そもそも「誘導を聞く」という状態にならない
-
催眠以前に「注意を向ける」という段階で止まってしまう
-
自分の体験や感覚に関心がないため、微細な変化に気づきにくい
このタイプに対しては、催眠ではなく**「遊び」や「ゲーム」として接する**ほうが入り口になります。
■ 結論:信じる/信じないは“条件”ではなく“態度”の一部
「信じていれば必ずかかる」「信じてなければ絶対かからない」ではなく、
“反応してみよう”という柔らかさがあるかどうかが大切です。
その意味では、疑っていても「少しでも興味があればOK」。
催眠は魔法ではありませんが、
“信じてみたくなる現象”をきっかけにして、内面に自然と入り込むプロセスです。
催眠にかかる人を“物語の登場人物”で分類する発想
奇想天外だが、驚くほど当てはまる実践的な視点
【1】“旅人型” — 自分の知らない世界に惹かれる人
-
新しい体験に対して「おもしろそう」と思える冒険心がある
-
自分でコントロールしている感覚を保ちながら、内側の変化に乗れる
-
誘導中も“発見”を楽しむ感覚を持つため、自己肯定的にトランスに入る
スクリプト例:「ここから、少しずつ見たことのない景色に入っていきます…」
【2】“鏡型” — 相手の期待に沿うように反応する人
-
自分のリアクションが相手にどう見えるかを強く意識している
-
催眠中でも「こうしたら正解かな?」と相手に合わせようとする
-
表面的には操作的に見えるが、内面で“没入”が起きると一気に深まる
スクリプト例:「無理にやらなくていい。今、感じるままに、その反応が自然に起きるだけです。」
【3】“劇場型” — 自分を“演じている自分”として意識する人
-
他人に見られている感覚を常に持っている
-
催眠に入っている自分を客観視して、「この役になりきる」ような状態になる
-
特定の暗示(人格変容・キャラクター催眠)に強くハマる傾向あり
スクリプト例:「まるで、役になりきっていくように。あなた自身が、その状態になっていく…」
【4】“鳥かご型” — 日常で“抑圧”を抱えている人
-
普段から感情や本音を抑えているが、それに気づいていない
-
催眠によって“安全に解放できる場”ができると、一気に変性する
-
快感・涙・笑い・無抵抗など、感情系スクリプトに極端に強い
スクリプト例:「いま、閉じ込められていた何かが、ゆっくり溶け出していくように…」
【5】“回路型” — 意識の流れが電気のように切り替わる人
-
普段は非常に理知的だが、特定の感覚刺激で「カチッ」と変わる瞬間がある
-
自動思考や身体反応が引き金になり、自己暗示ルートが強化される
-
手が動く、声が変わるなど、“スイッチ系”のトランス現象が出やすい
スクリプト例:「次に指が動いた瞬間、意識の深い回路に切り替わります…」
【6】“空洞型” — 無関心に見えて、心に空白がある人
-
反応が乏しく、淡々としているが、心の中に“空白”が広がっている
-
催眠中にその空白を埋めるような構造ができると、深く静かに入り込む
-
言葉数の少ない誘導が効果的
スクリプト例:「ただ、そこに何かが満ちてくる。言葉のないまま、静かに。」
この分類の活かし方
-
会話や反応を見ながら「この人は旅人型だな」「この人は鳥かご型っぽい」と仮説を立てる
-
その仮説に合わせたスクリプト戦略を即興で選択
-
実際の反応に応じて型を切り替える(例:「鏡型」から「劇場型」に移行した等)
食べ物の好みによる催眠術かかりやすさの考察
甘いもの好きタイプ
ふっと、肩の力が抜けていきます。
まるで甘いひとくちが、心にじんわり広がるように。
優しい気持ちが、体の中にふわっと満ちていきます。
何も考えなくてもいい、ただそのままで。
今のあなたは、十分にゆるされていて、守られていて。
その安心が、まぶたにも伝わって…
自然に、やわらかく、目が閉じていきます。
辛いもの好きタイプ
身体の内側が、すっと切り替わっていくような感覚。
ピリッとした集中が、だんだん静けさに変わっていく。
その変化が、むしろ気持ちいい。
深く、深く、そこへ。
一歩進むごとに、スイッチが切り替わるように。
体の中のリズムが整いながら、
あなたは次の意識の層へ、しっかりと踏み込んでいきます。
炭水化物好きタイプ
体が、じんわり重たくなっていきます。
ご飯を食べたあと、ほっとするような心地よさ。
しっかりと満たされて、安心して。
椅子に身体を預けると、そのまま深く沈み込んでいく。
その沈みは、どこまでも、静かで落ち着いていて。
支えられている感覚の中で、
あなたの意識は、ゆるやかに変わっていきます。
肉好きタイプ
今、何が起きているのか。
それを感じながら、自分で選ぶように。
右手が少しずつ重たくなっていく。
まるで、自分の意志で落としていくように。
その重さが、確かに存在している。
そこに信頼があるとしたら、
あなたはもっと、その感覚を受け入れていける。
果物好きタイプ
頭の上に、やさしい光が差し込んできます。
果実のように、透明でみずみずしい光。
その光が、皮膚を通って、身体の中に広がっていく。
気持ちよく、静かに。
まるで空に浮かんでいくような、軽やかな感覚。
そのまま、風にのって、自由に。
意識がどこまでも広がっていくのを感じてください。
発酵食品好きタイプ
何も急がなくていい。
静かな呼吸が、自然に流れていく。
意識の深い層に、ゆっくりと沈んでいく。
まるで時間をかけて発酵していくように。
無理のない、なめらかな変化。
気づけばもう、あなたは別の状態に入り込んでいる。
その静けさこそが、今のあなたの証です。
好きな色別・催眠術へのかかりやすさの傾向(24色)
赤が好きな人は、情熱的でエネルギーが強い傾向があります。
感情のスイッチが明確で、反応が極端に出やすいタイプです。
一気に入るショック誘導や短いカウントに強く反応します。
ただし、強制的な誘導には反発することもあります。
入り口は強く、深さよりも瞬間的な入りやすさが特徴です。
青が好きな人は、内省的で静かな世界を大切にします。
外に出るよりも内側に沈む傾向が強く、誘導にも素直に反応します。
論理的な説明や、ゆったりとしたリズムのスクリプトが合います。
深い層まで安定して入れるタイプです。
静かな環境でのセッションに向いています。
黄色が好きな人は、明るく社交的で、反応が軽やかです。
意識が外向きになりがちですが、環境が整うと集中力が高まります。
楽しい雰囲気やワクワク感を含んだ誘導に向いています。
反応は早いが、維持には少し工夫が必要です。
軽さとテンポが鍵になります。
緑が好きな人は、安定と安心を求める傾向があります。
信頼関係が築ければ、深く長くトランスに入ります。
自然や静寂をイメージさせる誘導がとても効果的です。
急な変化よりも、じわじわと入っていくタイプです。
継続的なセッションにも適しています。
オレンジが好きな人は、活発で好奇心旺盛な傾向があります。
動きのある誘導や視覚的イメージに強く反応します。
人前でも入りやすく、グループ誘導に向いています。
テンポよく展開する構成が効果的です。
反応が素直でスイッチが見えやすいタイプです。
ピンクが好きな人は、やさしさと共感に敏感な傾向があります。
自己肯定感を育てるような言葉に深く反応します。
包まれる、ゆるされる、というワードと相性が良いです。
肯定的な言葉が信頼と変性意識を育てます。
リラックス誘導と非常に相性が良いタイプです。
紫が好きな人は、精神性が高く、幻想的な世界に入りやすいです。
非現実の世界観を受け入れる力が強く、没入型トランスに適性があります。
比喩表現や夢のような描写がよく響きます。
繊細で、静かな深さを持っています。
表面的には反応が薄くても、内部では深く作用しています。
白が好きな人は、静寂と純粋さを求める傾向があります。
言葉を減らしたミニマルな誘導が効果的です。
雑念を取り除くような構成が入り口になります。
余計な要素を削いだ誘導に、自然と引き込まれます。
何もないことが心地よいと感じるタイプです。
黒が好きな人は、自分の世界を守りたいという意識が強いです。
表面的には反発的に見えても、信頼されると一気に沈みます。
無音や遮断の構成と非常に相性が良いです。
スクリプトのペースを相手に合わせることが重要です。
導入は時間をかけて慎重に行うと成功しやすいです。
灰色が好きな人は、距離感や客観性を大切にします。
変化に対して慎重で、誘導には静かな時間が必要です。
ペースを乱さず、丁寧に進めることが鍵となります。
浅いように見えて、内側で深く沈んでいることがあります。
意識の整理を目的とした誘導に向いています。
茶色が好きな人は、安心や実感を重視する傾向があります。
ルーティンや身体の感覚を活かした誘導が効果的です。
椅子に沈む、呼吸が落ち着く、といった表現がよく響きます。
変化よりも「なじむ」感覚を誘う構成が向いています。
安定した深さを保ちやすいタイプです。
水色が好きな人は、感受性が高く、音や語感に反応しやすいです。
声のトーンやリズムに対して繊細なチューニングがあります。
柔らかい表現や広がるイメージが特に効果的です。
誘導の流れに乗せていくと、深くスムーズに沈んでいきます。
心の波を静めるようなスクリプトが合います。
紺色が好きな人は、まじめで自制心が強い傾向があります。
納得できる構造を持った誘導が合います。
意味のある言葉を重ねることで、安心感を得られます。
信頼関係が築ければ、非常に深くトランスに入れます。
一貫性と安定感のある流れが必要です。
金色が好きな人は、注目や承認を求める傾向があります。
主役になれる構成や賞賛を込めた誘導に強く反応します。
存在の肯定がトランスへの入り口になります。
演出的な要素を含んだスクリプトが向いています。
見られていることを意識した変身暗示にも適性があります。
銀色が好きな人は、洗練や感覚の美しさを大切にします。
言葉の選び方や音の質に強く影響を受けます。
丁寧に磨かれたような構成に安心を感じます。
イメージの美しさを重視した誘導が効果的です。
知的で冷静な印象の中に、繊細な感覚が隠れています。
ベージュが好きな人は、自然体で安心できる関係を好みます。
穏やかなテンポの誘導に深く反応します。
押しつけのない構成が最も力を発揮します。
緊張を和らげる空間が整えば、長く安定したトランスが可能です。
日常に近いイメージとつなげると効果が高まります。
ターコイズが好きな人は、自由と個性を重視するタイプです。
選択肢のある誘導や、方向性を自分で決められる構成が合います。
感覚を通してスイッチが入りやすい特徴があります。
身体の動きや呼吸の変化をきっかけにすると入りやすくなります。
強制されると反発するが、尊重されると深く入ります。
ライムグリーンが好きな人は、軽さや新鮮さを好みます。
単調なリズムよりも、変化をつけたテンポが効果的です。
視覚イメージの広がりに対して反応しやすいです。
動きとともに誘導されると、意識が自然に変化していきます。
遊び心を取り入れることでトランスの扉が開きます。
ワインレッドが好きな人は、感情の深さと表現力に優れています。
内側に溜まった想いを解放したい欲求を持っています。
物語型の誘導やドラマチックな演出に強く反応します。
感情を引き出す言葉が深い変性意識を生みます。
共感と没入がトランスの鍵になります。
ラベンダーが好きな人は、癒しと神秘性に惹かれる傾向があります。
静かな時間や香りを連想させる言葉に強く反応します。
柔らかい語り口で、包み込むように誘導するのが向いています。
幻想的な空間イメージがトランスを深めます。
目に見えない感覚の世界に自然と入り込めるタイプです。
アイボリーが好きな人は、優しさと共感に安心を感じます。
寄り添うような言葉が心の奥に届きます。
共感的なトーンがトランスへの安心を支えます。
強い変化ではなく、自然な流れが効果的です。
柔らかく落ち着いた世界観が深い誘導に導きます。
エメラルドグリーンが好きな人は、成長や自己変容に関心があります。
内面の変化を歓迎しやすく、積極的な誘導に応じやすいです。
未来志向のスクリプトや、成長する物語に強く共鳴します。
希望を込めた暗示に非常に反応しやすいタイプです。
自分の可能性を信じる構成が深いトランスを導きます。
マゼンタが好きな人は、直感と感情の動きが活発です。
「感じてみてください」という言葉に反応しやすいです。
曖昧な誘導や抽象的な暗示が自然に浸透していきます。
リズムやトーンを重視したスクリプトが向いています。
思考よりも感覚優位で、トランス状態に入りやすいです。
レモンイエローが好きな人は、知的好奇心と遊び心を持ち合わせています。
軽快で楽しい空気感の中で、集中しやすくなります。
クイズのような構成や、選択肢を与える誘導が合います。
ゲーム感覚のスクリプトが変性意識を引き出します。
明るい刺激の中に、深い集中が隠れています。
セッション中の変化パターン分類(BIND対応)
■ 徐々に沈む安定型
最初から反応はゆるやかだが、着実に深くなっていく。
呼吸が徐々に深くなり、まぶたや表情の緩みが連動して進む。
セッション前から信頼関係ができていることが多い。
焦らず、一定のテンポで誘導を続けることで、安定したトランス状態に入る。
変化が少ないように見えても、内部はしっかり進んでいる。
■ 突然ストン型
表面上の反応が薄いまま、ある一点で急に深く沈み込む。
きっかけはひとつの暗示、沈黙、カウントなど。
まばたきの停止、呼吸の変化、微笑みが消えるなどがサインになる。
最初は「入りにくい人かも」と感じやすいが、見誤るとチャンスを逃す。
スクリプトの中に「静かな落下点」を意図的に組み込むと効果的。
■ 反応波型
入ったり抜けたりを繰り返すタイプ。
まぶたが閉じても眉間に力が入る、手の緊張が残るなどの揺れが出る。
セッション中に「集中しようとしてしまう」傾向がある。
波を否定せず、その波ごと誘導に取り込むと安定する。
「今、浮かんでもいい」「波が来たらまた沈む」などの言葉が鍵。
■ 超遅延型
誘導中は反応が乏しいが、後から深く作用するタイプ。
セッション後の変化、体感、行動にトランスの影響が出てくる。
本人は「全然かからなかった」と言うことも多い。
変性意識に入る許可が意識より遅れて発動する構造。
その場の深さを求めず、「体に残していく」イメージで誘導するのが効果的。
■ 表現強め演技型(でも実は入ってる)
大げさな反応を示すが、無意識の領域が確実に動いている。
催眠を「演じる自分」に自覚があり、その状態を許しているケースが多い。
演技と否定せず、「役を通して変化していく」流れを活かすと強力な効果が出る。
反応に対して肯定的にフィードバックし続けることがカギ。
主観的には“かかっていない”と感じていても、暗示はしっかり浸透している。
■ 安心突破型
初期は強い緊張や疑念があるが、あるタイミングで一気に沈む。
きっかけは「許された」「守られた」と感じた瞬間。
言葉よりも雰囲気・目線・声のトーンが大きなトリガーになる。
急に呼吸が深くなったり、体の動きが止まったりするのがサイン。
表面的な反発に惑わされず、「安全の確保」を最優先すると深く入る。
趣味による催眠術のかかりやすさ分類(20種類/BIND対応)
■ 音楽鑑賞
音やリズムへの感受性が高く、声や語りのトーンで深く沈みやすい。
特にテンポ、間、抑揚に反応が出やすいタイプ。
耳からの誘導がスムーズに浸透していく。
■ 読書
想像力と内的世界への没入が得意で、イメージ誘導に非常に強い。
物語構造のスクリプトと高相性。
長いセッションにも集中が持続しやすい。
■ ゲーム
世界観への没入力が高く、トリガーとルールを理解するとすぐに反応が出る。
目的と構造がある誘導が合う。
「この先に何が起きるか」という展開に興奮しやすい。
■ スポーツ
身体の感覚と呼吸への意識が高く、体を使った誘導に強く反応する。
反復リズム、呼吸カウントとの相性が良い。
主導権を渡すタイミングが鍵になる。
■ 映画鑑賞
視覚イメージと感情の共鳴に優れており、物語展開に深く入るタイプ。
シーン誘導や比喩スクリプトとの親和性が高い。
涙、笑いなど感情的リアクションが出やすい。
■ 写真・カメラ
一点に集中する癖があり、視点を固定する誘導が効果的。
静止イメージやシャッターのような暗示がトリガーになる。
記憶や情景の呼び出しに強く反応する。
■ 旅行
非日常への適応力が高く、変化を受け入れやすいタイプ。
空間や移動に関する誘導に強く反応する。
「どこかへ行く」タイプのスクリプトが効果的。
■ 料理・お菓子作り
工程や順序への集中と、感覚的な満足への親和性が高い。
香りや質感、温度の誘導が特に響く。
安心と整ったリズムがトランスの扉になる。
■ 創作(イラスト・小説など)
内的世界の深さが豊かで、自発的に変性意識に入る傾向が強い。
言葉よりも感覚や比喩を使った誘導に強く反応する。
意図的な没入を促すと非常に深くなる。
■ 手芸・裁縫
繰り返しの作業や集中に耐性があり、単調なリズム誘導が合う。
視線固定や指先への意識誘導にも強い。
集中と安心のバランスが整うと自然に落ちていく。
■ ダンス
リズム、体の動き、重心への意識が強い。
動きを止めるタイミングで深くトランスに入る傾向がある。
音楽やステップをイメージさせる誘導と相性が良い。
■ 演劇・声劇
役になりきる力が高く、人格暗示や変身スクリプトに強く反応する。
「自分ではないものになる」ことを楽しめる傾向。
演出要素のある誘導を使うと非常に深く入る。
■ 動物とのふれあい
共感力が高く、穏やかなトーンや安心誘導に深く反応する。
動物を撫でるような語り口が効果的。
呼吸や鼓動を合わせる誘導が自然と落ち着きを生む。
■ 山登り・ハイキング
一定の歩調や呼吸を意識する癖がある。
「登る・下る」「段階的に進む」スクリプトと親和性が高い。
自然のイメージを重ねると深く作用する。
■ 釣り
待つことに慣れており、沈黙の時間を怖がらない。
静寂と集中が重なるポイントに強く反応する。
一点集中型の誘導に非常に向いている。
■ 美術館めぐり
静かに感じる訓練ができており、視覚型トランスに深く入る。
イメージの静止や空間の余白がトリガーになる。
美しさや静けさに没入する構成が有効。
■ パズル・ボードゲーム
構造を理解して進めることに快感を覚える。
誘導の論理や順序を明確にすると、納得とともに沈んでいく。
思考と感覚を分けるスクリプトで深まりやすい。
■ アウトドア・キャンプ
五感に開かれていて、視覚・嗅覚・触覚への誘導が強く作用する。
自然音、焚き火、温度などの表現が効果的。
非日常と安心のバランスをとることで、深いトランスが生まれる。
■ ファッション・メイク
外見と内面の変化に関心が高く、「変わっていく」暗示に敏感。
鏡のイメージや自己像の変化誘導に高反応。
視覚イメージと自己投影のスクリプトに強くハマる。
■ 散歩・街歩き
歩きながら意識が緩むことを経験しているタイプ。
歩行誘導やリズムペーシングが自然に染み込む。
軽いトランスへの入り口を体感しているため、誘導が素直に通る。
身体の使い方・無意識動作による分類(BIND対応)
■ 姿勢が良い人
体の中心を意識するクセがあり、力を抜くタイミングが重要。
「預ける」「ゆるめる」という誘導がスイッチになる。
構えが崩れた瞬間に、深く落ちるタイプ。
■ 姿勢が崩れている人
すでに身体のどこかが無意識に沈んでいる状態。
余計な誘導を加えず、その状態を肯定するだけで反応が出る。
「そのままでいい」という言葉が最も効く。
■ 指をいじる・服を触る人
緊張を自分で処理しようとする習慣がある。
安心と安全の演出ができると、一気に反応が変わる。
「触っている手に意識を向けて」と誘導すると集中しやすい。
■ 髪を触る・首を傾ける人
自律神経系に繊細で、感覚的な導入に強く反応する。
呼吸や温度、空気の流れなどの表現が有効。
物理的な「なでる」「流れる」イメージに反応しやすい。
■ 貧乏ゆすり・手足が常に動く人
動きながら沈むタイプ。
じっとさせようとすると反発が出ることがある。
「その動きが静かになる瞬間」を使うことでスイッチが入る。
■ 呼吸が浅く速い人
緊張を抱えやすいが、変性意識への入り口が近い。
「呼吸が自然と変わっていく」構文が効果的。
意識的に深めさせるより、無意識で変わるのを待つと沈む。
■ 呼吸がゆっくり深い人
誘導に対して素直で、最初から変性意識に片足を入れているタイプ。
呼吸に合わせたカウントや動きのスクリプトに高反応。
深く沈む準備ができている状態とも言える。
恋愛傾向タイプによる分類(BIND対応)
■ 溺愛型(依存傾向)
強く導かれることに安心を感じるタイプ。
声や存在にすがるような没入が起こりやすい。
支配される構文や「ゆだねていい」という誘導が深く刺さる。
■ 回避型(距離を置くタイプ)
安心が得られるまでは自我が強く出る。
距離を許されたときに、急にトランスに落ちる。
「選んでいい」「自分のペースで」という言葉が鍵。
■ 追求型(執着が出やすいタイプ)
興味のあることにすぐ集中しやすく、反応は鋭い。
進行を予想しようとするため、変化をつけた構成が合う。
引いたり押したりする誘導に高い適性を持つ。
■ 自己愛型(自分が好き・見られたい)
自分の変化に対して強い興味を持つ。
鏡のイメージ、変身誘導、自己認識の変化に強く反応する。
「見たことのないあなたに出会う」構文が極めて効果的。
■ 無関心型(恋愛に興味がない)
内的世界が独立しており、自律性が高い。
自分の意識の変化に集中する構成が合う。
体感・瞑想・没入型のスクリプトと非常に相性が良い。
SNS・ネット行動パターンによる催眠傾向分類(BIND対応)
■ TikTok・YouTubeショート型(短時間動画愛好者)
短時間で刺激を得る習慣があり、導入もスピードと変化が求められる。
1文ごとの暗示に強く反応し、構文が短い方が浸透しやすい。
テンポ良く、切り替えの速いスクリプト構成が効果的。
感覚を次々に変える誘導で、一気に深いトランスに落ちる。
■ YouTube視聴型(中~長尺動画愛好者)
ストーリー展開に慣れており、起承転結のあるスクリプトに向いている。
ある程度の時間をかけて感情を動かす構成が自然に浸透する。
場面イメージやドラマ的描写への反応が良い。
導入から深まりまでを一貫して設計できるタイプ。
■ note・ブログ読者型(文章コンテンツ愛好者)
言語理解力が高く、内的対話が活発。
比喩表現や、語り口の柔らかさに反応する。
沈黙よりも語り続けるスタイルが合う。
「わかる」と感じる内容に対して安心しやすい。
■ X(旧Twitter)型(投稿・短文思考型)
短い文章で意味を把握する癖があり、断片的な誘導に強い。
「繰り返し」や「断定口調」の暗示に反応が出やすい。
スクリプトの語尾処理を強くすると没入しやすい。
リズムと語感を重視した構成が有効。
■ Instagram型(視覚重視・フィード型)
見た目や世界観の美しさに対する感性が高い。
イメージ誘導、空間描写、色や光の描写と高相性。
視覚的に「こうなっている場面」を想像できると沈む。
喋り方よりも「頭の中に絵を描けるか」が鍵になる。
■ LINE型(やりとりベースの連絡癖)
対話やリアクションのテンポに敏感。
問いかけや選択型の誘導が自然に染み込む。
セリフ調の構成や会話文スクリプトと親和性が高い。
「やり取りしている感じ」を作ると深まる。
■ Reddit・5ch型(議論・意見読み型)
思考型で構造重視、論理性に安心を感じやすい。
「なぜこうなるか」「今こうなっている」という説明が浸透しやすい。
誘導中も自問自答しやすいが、それを止めずに組み込むと深く入る。
知的に納得したあとに、感覚に切り替える瞬間がトリガーになる。
■ Pinterest・画像保存型
静的なイメージへの没入が得意。
「理想の風景」「想像した空間」にゆっくり浸っていく誘導が合う。
構成に余白と間をつくることで、自然と沈んでいく。
比喩は具体的な視覚イメージを伴わせると効果的。
■ ネットニュース・記事読み型
情報収集癖があり、言葉の意味に強く反応する。
誘導では情報としての整合性と導線が重要になる。
感情よりも「なるほど」「自然だ」と思える流れに安心する。
表現は論理→感覚の順で構成するのが効果的。
■ オンラインゲーム型(没入型仮想空間プレイヤー)
自己と他者、現実と非現実の切り替えに強い。
誘導で「自分が誰かになる」「どこかに行く」構成が非常に合う。
人格変容・転移型スクリプトに対して高い反応性を示す。
ルール性や目的がある構成で集中と深度が一気に上がる。
催眠術は誰でもかかれます。
その人にあった環境が必要です
タイプ別のかかりやすい状況をいくつか想定してみます
タイプ別:催眠術にかかりやすい状況の例
1. リラックス重視タイプ
- かかりやすい状況: 静かで落ち着いた環境、リラックスできる音楽が流れる場所。
- 例: ヒーリングミュージックを聞きながら、心地よいソファで目を閉じる。
- 理由: 心と体がリラックスすると、暗示を受け入れやすい状態になるため。
2. 好奇心旺盛タイプ
- かかりやすい状況: 新しい体験への興味を引き出す状況。
- 例: 初めての催眠術ショーを観て、自分も試してみたいと思った時。
- 理由: ポジティブな期待感が暗示の効果を高める。
3. 集中力が高いタイプ
- かかりやすい状況: 一つのことに意識を集中できる環境。
- 例: 静かな部屋で、指を見つめるように誘導されている時。
- 理由: 集中力が高いと、外部からの暗示を受け入れやすくなる。
4. 信頼感重視タイプ
- かかりやすい状況: 信頼できる催眠術師や安心感のある誘導。
- 例: 丁寧な説明を受けた後、「この人なら大丈夫」と思えた時。
- 理由: 安心感や信頼感が心を開き、暗示を受け入れる準備が整う。
5. 疲労感があるタイプ
- かかりやすい状況: 心身ともに疲れているが、完全に眠くない状態。
- 例: 疲れた仕事帰りにリラックスを求めて催眠術を体験する。
- 理由: 疲労感が集中力を軽く抑え、催眠状態に入りやすくなる。
6. 周囲の影響を受けやすいタイプ
- かかりやすい状況: 周囲の人が催眠術にかかっているのを見ている場面。
- 例: 他の人が催眠術ショーで楽しそうにしているのを見て、自分もやってみたいと感じた時。
- 理由: 集団心理が暗示を受けやすい状態を生み出す。
「どのタイプに当てはまるのか」を知ることで、自分に最適な環境を見つけやすくなります。ぜひ、催眠術の体験を楽しむためのヒントとしてお役立てください!
かかりにくいタイプの方がかかりやすくなるパターン
1. 疑い深いタイプ
- 特性: 催眠術に対して「本当にかかるの?」と疑いを持ちやすい。
- かかりやすくなるパターン: 簡単な被暗示性テストで成功体験を与える。
- 例: 「手を組む」テストや「重い手と軽い手」の暗示で、催眠術が働いていることを実感してもらう。
- 理由: 成功体験が信頼感を生み、次の誘導に乗りやすくなる。
2. 自意識が強いタイプ
- 特性: 「自分はコントロールされるのでは?」と緊張しやすい。
- かかりやすくなるパターン: リラックスを重視した環境を作る。
- 例: 「催眠術はあなた自身がコントロールするもの」と説明し、安心感を与える。
- 理由: 緊張がほぐれると、自意識の壁が低くなり、暗示が入りやすくなる。
3. 頭の回転が速いタイプ
- 特性: 「このテクニックの裏を読んでやろう」と考えすぎてしまう。
- かかりやすくなるパターン: 頭を使わせる暗示を取り入れる。
- 例: 「数字を逆に数える」など、思考を集中させるタスクを与える。
- 理由: 逆に考える作業が催眠への没入感を高め、余計な分析を抑える。
4. 集中力が続かないタイプ
- 特性: 注意力散漫で、暗示の途中で気が散ることが多い。
- かかりやすくなるパターン: 短い暗示を繰り返す。
- 例: 「目を閉じて3秒間だけ深呼吸」など、短時間の誘導を何度も繰り返す。
- 理由: 短い暗示の積み重ねで、徐々に催眠状態に導ける。
5. プレッシャーに弱いタイプ
- 特性: 「絶対にかからなきゃ」と思いすぎて緊張してしまう。
- かかりやすくなるパターン: ゲーム感覚で軽く誘導する。
- 例: 「絶対にかからなくてもいいからリラックスして楽しんで」と伝える。
- 理由: プレッシャーを取り除くことで、自然に催眠状態へ入る。
6. 体が緊張しやすいタイプ
- 特性: 体が硬直してリラックスできない。
- かかりやすくなるパターン: 軽いストレッチやボディリラクゼーションを先に行う。
- 例: 「肩を軽く回して力を抜いてみてください」といった準備運動。
- 理由: 体がほぐれると心もリラックスし、暗示が入りやすくなる。
かかりやすくするための共通ポイント
- 成功体験を積む
小さな暗示から始めることで、本人の「かかる感覚」を引き出します。 - 安心感を与える
「催眠術は自然な状態」と伝えることで、警戒心を解消します。 - リラックスを最優先
身体的・精神的なリラックスが暗示の効果を高めます。
催眠術にかかりにくいタイプでも、適切な誘導や環境を整えればスムーズに体験を楽しむことができます。「催眠術は誰でもかかれる」という考えをベースに、タイプに合ったアプローチを取り入れてみましょう。
「最も催眠術にかかりやすい人間像」
誰かの声を聞いているとき、自然と呼吸が合ってくる。
そんなことに、ふと気づくような人。
外では明るく社交的だが、静かな場所に入るとぼんやりする。
信号待ちやエレベーターの中で、気づけば意識が遠くなる。
映画や小説の世界に没頭して、涙が出たり、心が動いたりすることがある。
その感覚は、自分でも止められない自然な反応。
服装は柔らかく、動きやすいものを好む。
姿勢はゆるく、どこかに預けるように座ることが多い。
まぶたが重いとき、無理に目を開けようとはしない。
身体の感覚を信じて、そのまま沈んでいく。
TikTokは見ないが、YouTubeはよく観る。
10分くらいの動画が好きで、世界観に入り込んでしまうタイプ。
好きな色は水色かラベンダー。
静かで柔らかくて、少しだけ幻想的な世界が落ち着く。
趣味は音楽と読書と散歩。
一人の時間の中で、じわじわと気持ちが変化していくことが好き。
恋愛は、追いかけすぎず、でも見ていてほしいタイプ。
「わかってくれる人」と出会ったとき、深く心を開く。
指先をよく触る癖がある。
誰かの声が優しかったり、空気が柔らかかったりすると、指の動きが止まる。
誘導の途中で、急にストンと沈む。
その前までは普通だったのに、ある言葉で急に呼吸が深くなる。
世界のことはよく観察しているが、自分の内側をじっと見つめる時間もある。
そんな人は、ことばよりも感覚で、深く、自然に変わっていける。
自分でも理由がわからないまま、ふと動いたり、ふと止まったりする。
でも、それを「なんとなく」で許せる人。
かかりやすい人とは、「かかってもいい」と自分に許せる人。
そういう人の心は、すでに催眠の入り口に立っている。
「世界で一番、深く自然に誘導できる催眠スクリプト」
目を閉じて、深く息を吐いてみてください。
ただ、それだけ。
世界が、少し静かになるのを感じます。
その静けさが、ゆっくりと身体の中に染み込んでいく。
まぶたは、何も言わなくても、自然に重くなっていきます。
閉じようとしなくても、閉じていく。
押さなくても、沈んでいく。
頭の中に、ひとつの空間が浮かびます。
誰にも邪魔されない、やわらかい場所。
それは、あなたのためだけにある空間です。
そこに足を踏み入れた瞬間、呼吸が自然に深くなる。
空気が変わって、時間がゆっくりになる。
思考が静かにほどけていく。
もう、考えなくていい。
ただ、感じるだけでいい。
肩の力がふっと抜けていく。
背中が椅子に預けられて、重力に任せるように落ちていく。
音が遠くなっていく。
あなたの身体が、そこにやさしく支えられているのを感じます。
まるで雲の上に横たわっているような、浮かぶような感覚。
そのまま、何もせず、ただ身をゆだねて。
あなたの中にある静けさが、じわじわと広がっていく。
言葉のひとつひとつが、肌に触れるように入っていく。
安心していてください。
あなたは、正しい場所にいます。
今ここは、外の世界とは違う、あなたの内側の世界。
そこでは何も怖がる必要はありません。
ただ沈んでいくだけ。
少しずつ、やさしく、深く。
呼吸のリズムに合わせて、意識がゆっくりと下へ、下へと降りていく。
まるでエレベーターに乗って、静かな階層へと下りていくように。
ひとつ、またひとつ、重みが増していく。
まぶたは重く、指先は温かく、心は静か。
何も操作しなくていい。
ただ、そのままで、すでに十分です。
あなたの中の無意識が、今、確かに動き始めています。
静かに、深く、自然に。
そのまま沈み続けてください。
深く、深く、沈んでください。
いちばん「信頼できる」分類は?
信頼度代表指標・分類理由(ざっくり)★★★ 実証的に妥当- 正式な催眠感受性尺度(HGSHS, SHSS など)
- 吸収性(Tellegen Absorption Scale)
- イメージ想起テスト・集中課題臨床・実験研究で再現性◎。被験者のスコアと「実際にかかりやすいか」が強く相関する。★★☆ 限定的だが参考- VAK/VARK感覚優位
- ストレスレベル・睡眠リズム・年齢層小~中規模研究や実務家の経験則で一定の傾向が確認されているが、効果量は中程度。個体差も大きい。★☆☆ ラポール&モチベ用- MBTI・エニアグラム・血液型・星座・恋愛タイプ など科学的因果は未検証。ただし本人が信じている枠組みだと「期待効果(プラセボ)」で深まることがある。
結論
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最も信頼できるのは → 正式な催眠感受性テスト(HGSHS, SHSS 等)と 吸収性(Absorption) のスコア。
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実務で次に使えるのは → VAK感覚優位やストレス状態 の見極め。
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その他の分類(MBTI・星座など)は 科学的裏づけより「クライアントの納得感・安心感」を高めるための“話題のフック”として活用するとよい――という位置づけです。
HGSHSとSHSS(詳細解説)
HGSHS:Harvard Group Scale of Hypnotic Susceptibility
(ハーバード・グループによる催眠感受性尺度)
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開発:Shor & Orne (1962) により、Stanford尺度をグループ実施用に簡略化。
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構成:A版・B版ともに 12 課題(前半=運動暗示/後半=認知・感覚暗示)。
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実施方法:10〜12 名を一教室に集め、録音誘導に従って課題を行う。各自が◯/×で自己採点。
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採点範囲:0〜12 点。 8 以上=高感受性、5〜7=中程度、0〜4=低感受性という目安。
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代表課題:腕の軽上昇、目の開眼不能、幻覚レモン、夢体験など。
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活用:研究のスクリーニング、授業デモ、臨床前の簡易選抜。短時間で多数を測れる。
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信頼性:Cronbach α≈0.80。SHSS との相関 r≈0.70 と比較的高い。
SHSS:Stanford Hypnotic Susceptibility Scale
(スタンフォード催眠感受性尺度)
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開発:Weitzenhoffer & Hilgard (1959)。A/B/C 版があり、C版が現行標準。
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構成:12 課題(前半の運動暗示→感覚/認知暗示→後催眠暗示の順に難度上昇)。
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実施方法:被験者と術者が 1 対 1。術者が暗示を与え、行動を観察し「達成」「部分」「不達成」で採点。
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採点範囲:0〜12 点。 10 点以上は"ハイハイ"(high‑high) 被験者と呼ばれ、痛み遮断・幻覚など複雑暗示に反応。
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代表課題:腕落下、腕固定、指ロック、臭覚幻覚、ポストヒプノティック・アムネジアなど。
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信頼性:テスト‐再テスト r≈0.85。内的整合 α≈0.90。
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活用:臨床・実験で個々の感受性を正確に把握するゴールドスタンダード。
実務ヒント
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研究:HGSHS で高得点者だけをピックアップ → 詳細実験前に SHSS‑C で再評価。
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臨床:時間が取れない外来なら HGSHS を待合室で実施 → セッションでは SHSS レベルに合わせてスクリプトを段階調整。
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教育デモ:大学講義で HGSHS を使うと受講者が自分のスコアを体感でき、関心が高まる。
覚えておくと便利な目安
HGSHS ≧8 点 → SHSS でも高得点者になる確率およそ 75%。
ただし個差が大きいので、重要研究・治療では必ず個別評価を挟むこと。
得点別クラス分け(HGSHS/SHSS 共通)
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0〜4点:Low Low (LL)
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反応が少なく、基本的な運動暗示でわずかな変化のみ。
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訓練が必要。リラクゼーション+イメージ練習からスタート。
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5〜7点:Medium (M)
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運動暗示は達成、感覚・認知暗示は部分達成。
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普通のセラピーや自己催眠の対象として十分。
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8〜9点:High Medium (HM)
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後催眠暗示や感覚変容にも反応。研究被験者のコア層。
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10〜12点:High High (HH)
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幻覚・記憶改変まで再現できる超高感受性。
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深層催眠実験・前世療法・痛み遮断など高度プロトコルに最適。
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振り分けの使い方
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まず HGSHS で LL〜HH をざっくり把握。
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高スコア者のみ SHSS で再評価し、HM/HH を確定。
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セッション難度や暗示内容をクラスに合わせて調整する。
成瀬悟策先生による催眠深度の目安(文章版)
成瀬悟策先生は催眠状態を四つの段階に区分しています。
**Ⅰ 睡気期(ライトトランス)**では、まぶたが重くなりあくびが出るなど軽い眠気を感じ始める程度の変性意識です。指の開閉や腕が少し浮き上がるといった基礎的な運動暗示に反応します。
Ⅱ 浅催眠期になると、まぶたを閉じたまま保持できるようになり、腕の硬直や落下など顕著な運動暗示が成立します。術者の指示に対する素直さが増し、催眠療法の導入として十分な深度です。
Ⅲ 中催眠期では眼瞼開眼不能が起こり、部分的な感覚変容が可能になります。たとえば部分的な疼痛遮断や味覚の幻覚など、感覚・認知暗示が成立し始めます。
**Ⅳ 深催眠期(ソムナンビュリズム)**に達すると、周囲への無関心が強まり全身の筋が弛緩します。嗅覚や視覚の完全な幻覚、後催眠暗示や健忘など複雑な現象が容易に起こり、年齢退行・前世療法・疼痛緩和など高度な技法を安全に適用できる段階です。
成瀬尺度は 0〜12 点で評価され、0〜4点を低感受性、5〜7点を中程度、8点以上を高感受性と判定します。得点分布と深度は、米国尺度(HGSHS・SHSS)ともおおむね対応しており、まずグループテストでスクリーニングし、高得点者を個別セッションに回す方法が推奨されています。
成瀬悟策先生による催眠深度の目安(詳説)
成瀬悟策先生は、日本の臨床・研究現場で扱いやすいよう催眠深度をⅠ〜Ⅳの4段階に整理しました。以下は各段階の詳細です。
Ⅰ 睡気期(ライトトランス)
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身体サイン:あくび・まぶたが重い・呼吸が深くゆっくりになる・筋トーヌスのわずかな低下。
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心理状態:ぼんやり・リラックス・指示は理解できるが集中は浅い。
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典型暗示:指の開閉テスト、軽い腕浮上、目の疲労による閉眼誘導。
-
臨床技法:緊張緩和・リラクゼーション・プレ談話のラポール強化。
-
尺度換算:HGSHS/SHSS 0〜3 点相当。
Ⅱ 浅催眠期(ミディアム‑1)
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身体サイン:眼瞼閉鎖保持、腕硬直・落下、呼吸リズムに同期した微細揺れ。
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心理状態:術者の言語に素直。自己批判が弱まり“気持ちいい”感覚が芽生える。
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典型暗示:腕固定・指ロック・レモン幻覚(味覚)・部分的時間短縮。
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臨床技法:動機づけ暗示、自己肯定暗示、簡易疼痛緩和、行動療法の導入。
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尺度換算:HGSHS/SHSS 4〜6 点相当。
Ⅲ 中催眠期(ミディアム‑2)
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身体サイン:眼瞼開眼不能、周囲への反応遅延、表情と筋肉の弛緩が明瞭。
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心理状態:イメージが鮮明になり、時間感覚が伸縮。内的映像と外界が半々。
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典型暗示:部分疼痛遮断・臭覚幻覚・色彩幻覚・カタレプシー(全身硬直)。
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臨床技法:年齢退行序盤、恐怖症減感作、痛みコントロール、リソース強化。
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尺度換算:HGSHS7〜8/SHSS7〜9 点。
Ⅳ 深催眠期(ディープ/ソムナンビュリズム)
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身体サイン:全身筋弛緩、瞳孔不動、皮膚血管拡張、姿勢保持が容易。
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心理状態:現実検閲が大幅低下。後催眠健忘が自然発生しやすい。
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典型暗示:完全疼痛無感覚、視覚・嗅覚・触覚の完全幻覚、ポストヒプノティックアムネジア、肯定的人格統合。
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臨床技法:深層年齢退行、前世/象徴療法、合理化暗示、外科前の疼痛遮断。
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尺度換算:HGSHS9〜12/SHSS10〜12 点。
実務での判定フロー(成瀬→米国尺度)
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グループ導入で成瀬尺度を実施し、おおよその深度を把握。
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8点以上(Ⅲ〜Ⅳ見込み) のクライアントに個別SHSSを行い、細かい反応プロファイルを確定。
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深度に合わせて言語スクリプト、暗示内容、セッション時間を最適化する。
覚え方メモ:「眠気→浅→中→深」+「運動→感覚→幻覚→健忘」の順に現象が高度化。